ピリリ
胸の奥に残ったままの言葉が、少しだけ痛くて、少しだけ熱い。
飲み込んだはずの想いが、時間差でじんわり滲んでくる。
強くなりたかったのに、優しさばかり増えていく気がして、うまく笑えない夜もある。
それでも、消えないこの感覚があるから、まだ前を向ける。
痛みも、温度も、そのまま抱えて歩いていくしかないんだと思う。
ピリリと残るこの想いが、いつか自分を動かす火になると信じてる。
誰にも見せない弱さを、そっと隠しながら、それでも手放さないでいる。
不器用でもいい、このまま進むしかない。
この熱が消えない限り、まだ終わらないと知っているから。
#ピリリ #切なさと熱#心の余熱 #静かな強さ
Posts by 雑賀勘次郎
ひらめきの向こうへ
静かな夜にふと降りてきた光を、誰にも見せずに握りしめた。
言葉にした瞬間にこぼれてしまいそうで、ただ胸の奥で転がしている。
正しさも、答えもいらない。ただこの衝動だけが、僕を少しだけ前へ押す。
誰かと分かち合えないこの感覚は、きっと孤独なんだろう。
でも、その孤独はどこか自由で、縛られないまま広がっていく。
ひらめきは一瞬で消えるけど、残るものは確かにある。
それを拾い集めて、また歩いていく。
誰にも気づかれなくてもいい。
この夜の続きを、自分だけのものにするために。
微かな灯りを頼りに、まだ見ぬ朝へ進む。
#ひらめきの向こうへ #孤独と自由#静かな夜 #自分だけの時間
忘れない手紙
触れた指先の温度だけが、まだここに残っている
言葉に出来なかった想いは、風に滲んで遠くへ消えたけど
それでもね、あなたを想う気持ちは静かに灯り続けている
届かなくてもいい、忘れられなくてもいい
この手紙は、あなたを優しく包むためにあるから
夜の隙間でこぼれそうな涙も、全部そっと受け止めるよ
だから少しだけ、安心して眠っていい
あなたは、ちゃんと愛されているから
無理に強くならなくていいし、笑えない日があってもいい
そのままのあなたで、ここにいてくれるだけでいい
この手紙は消えないよ
あなたが思い出せなくなった夜も、そっと寄り添うから
#忘れない手紙#優しさ#大丈夫#静かな愛
階段
上を見上げるたび
少し怖くなるのは
ちゃんと進もうとしてる証拠だと思う
誰にも見えない場所で
一段ずつ登ってるあなたは
もう十分、強いよ
立ち止まってもいい
戻らなくていい
そのままの歩幅でいい
誰かと比べてしまう夜もあるよね
置いていかれた気がして
胸がぎゅっとなる日もある
でもね
あなたが登っているその階段は
誰かのものじゃなくて
あなただけの道だから
気づいたら
ちゃんと景色は変わってる
振り返ったとき
ちゃんと登ってきた自分に気づける
焦らなくていい
あなたのペースでいい
その階段は
あなたのためにあるんだから
#階段#大丈夫 #女性に刺さる言葉 #優しさ#焦らなくていい
Scent
通り過ぎたはずの君なのに
ふとした瞬間に、まだここにいる気がする
触れたわけでもないのに
言葉にしたわけでもないのに
君は全部に残っていく
街の空気にも
夜の静けさにも
僕の中のどこかにも
消えないんじゃなくて
薄れていくほど、深くなる
これはきっと
君という「scent」
振り返らないと決めた帰り道でさえ
足元にそっとまとわりついて離れない
忘れるために重ねた時間さえ
君の輪郭をなぞるように流れていく
どこへ行っても消せないのなら
いっそ抱えて歩いていくしかない
それでも、ふいに優しく香るたび
また少しだけ君を好きになる
#Scent #残り香#忘れられない #感情の温度
しなやかさとは
折れなかったんじゃない、
何度も折れて継ぎ接ぎしてきただけだ。
ひび割れたままの心で、
平気な顔を覚えただけ。
しなやかさなんて、
綺麗な言葉で呼ばないでほしい。
壊れきれなかった残骸に、
まだ温度が残っているだけ。
痛みを知っているくせに、
また優しくしようとしてしまうのは、
弱さか、救いか。
それでも根を離さないのは、
諦めが悪いだけだ。
でもそのしつこさだけが、
生きている証みたいで、
少しだけ、愛おしい。
消えきれなかった灯りみたいに、
今日も静かに、ここにいる。
誰にも触れられなくても、
確かに、ここで息をしている。
#しなやかさとは #痛みと再生 #静かな強さ
遠くで笑うために
泣きそうな夜ほど
ちゃんと明日へ繋がってるって知ってる?
うまくいかない日も
誰にも言えない気持ちも
ぜんぶ抱えたままでいいんだよ
強くなくていい
無理に笑わなくてもいい
そのままの君でちゃんと進んでる
立ち止まった時間さえ
あとで振り返れば意味になるから
遠くから見たら
きっと今日も優しく光ってる
君が歩いてきたその足跡は
誰かの背中をそっと押してるし
未来の君をちゃんと守ってる
だから焦らなくていい
ちゃんと君の速さでいい
遠くで笑うその日のために
今日の涙も全部連れていこう
少しだけ顔を上げてみて
その先にちゃんと朝は来るから
#優しさ
#大丈夫
#自分を信じて
襷を渡す
息を切らして走ってきた道に
無駄な一歩なんてなかったと
やっと言える夜がある
誰かの期待とか
自分で決めた「こうあるべき」に
押し潰されそうになった日も
ちゃんとここに繋がってる
完璧じゃなくていい
綺麗じゃなくていい
少し傷ついたその手でいい
そのままのあなたで
次へ渡せばいい
襷は、強い人だけが持つものじゃない
迷いながらでも走った人にしか
握れないものだから
もう一度だけ、前を向こう
あなたの一歩は
誰かの未来をちゃんと照らしてる
振り返れば、悔しさも涙も
全部があなたを作ってきた証
だから今は、胸を張っていい
#襷を渡す
#自分を信じる
#やり直しはいつでもできる
黒を啜る日
黒を選んだのは、
寂しさを隠すためじゃない。
綺麗な言葉で誤魔化せなかった自分を、
そのまま飲み込むためだ。
誰かと並べなかった夜も、
選ばれなかった記憶も、
笑って流せなかった弱さも、
全部ここに沈めていい。
無理に前を向かなくていい。
ただ、目を逸らさないでほしい。
ひとりでいる時間は、
置いていかれた証じゃなく、
自分の輪郭を確かめるための時間だから。
喉を通るその苦さは、
逃げなかった証で、
ちゃんと生きてる証拠だ。
誰にも見えなくていい。
それでも、ここにいる自分だけは、
裏切らないでほしい。
黒を啜るその先で、
少しだけ、強くなれる。
#自分を信じる #静かな強さ
珈琲と刃
少し冷めた珈琲みたいな朝に
昨日の自分をまだ引きずっている
でも、その痛みは弱さじゃない
ちゃんと生きてきた証なんだよ
誰かの正解に合わせなくていい
あなたの歩幅でいい
震えながらでも一歩踏み出すあなたは
もうそれだけで美しい
迷いも傷も、そのままでいい
その刃は、誰かを傷つけるためじゃなくて
未来を切り開くためにある
怖くてもいい、立ち止まってもいい
それでもまた歩こうとするその心が
あなたをちゃんと前へ連れていく
零れそうな涙も、そのままでいい
拭わずに抱えて進む強さを、あなたはもう知っている
だから大丈夫
今日のあなたは、ちゃんと強い
#珈琲た刃#今日の言葉 #背中を押す
青天からの手紙
ねえ、あの日の僕へ。
うまく笑えなくて、立ち止まってばかりだったよね。
誰にも見せられない弱さを、ずっと抱えていたことも知ってる。
でもね、不思議なんだ。
あの時の痛みが、今の僕をちゃんとここまで運んできた。
空はさ、あの日よりずっと青いよ。
同じ空のはずなのに、見え方が違うんだ。
それはきっと、君が諦めなかったから。
届かないと思っていた言葉も、
時間を越えて、ちゃんと胸に落ちてくる。
だから安心していい。
その迷いも、涙も、無駄じゃない。
この手紙を読んでいる頃の君は、
誰かの光になっている。
僕がそうだったみたいに。
#青天からの手紙 優しさに触れる #再生の物語
近づける長さ
触れられるはずの距離で
何も言えずに立ち止まる夜
優しさはきっと
一番遠くにあるものみたいで
名前を呼べば壊れそうで
黙ったまま、息だけが重なる
近づける長さにいるのに
あなたはいつも、遠いまま
消えない温度だけ残して
また、ひとりに戻る
あと少しで届くはずの指先が
何度も空を切って
触れた未来だけが、嘘みたいに遠ざかる
あなたの視線はやさしいのに
その奥には入れないままで
触れてはいけないものみたいに
私はそこで立ち尽くしている
冷たい風が吹くたびに
この距離だけが正しいと知る
それでも、もう一度だけと願ってしまう
壊れることを知りながら
#近づける長さ
#切ない夜
背中を追って
もう迷ってる時間なんてない。
あなたの背中が遠ざかるたびに、心臓が強く鳴る。
追いつけない距離だってわかってる。
それでも、このまま見失う方が怖い。
綺麗な理由なんていらない。
格好悪くてもいい、息が乱れてもいい。
ただ、あなたの隣に立ちたい。
その一歩のために、何度でも踏み出す。
振り向かなくていい。
止まらなくていい。
それでも俺は、
あなたを追うことをやめない。
この距離も、この痛みも、全部連れていく。
だから、どうかそのまま進んでくれ。
いつか同じ景色に届いたとき、
今度は俺が、あなたの手を引く。
#背中を追って #恋の衝動 #追いかける愛 #強い想い
夜に目覚めたら
夜に目覚めたら
隣にいないはずの温度を探してる
指先だけで確かめるみたいに
触れたら壊れそうで、触れなかった
あのとき笑った声も
少しだけ残った気がして
胸の奥で、まだやわらかいまま
近くにいたはずなのに
どうしてこんなに遠いんだろう
会いたいなんて言えない夜は
そっと名前だけ呼んでみる
届かないくらいが
ちょうどいい距離だったのかな
カーテンの隙間からこぼれる光が
ひとり分の影をやさしくなぞって
忘れたふりしていた気持ちを
静かに連れ戻してくる
あと少しだけでいいから
触れてしまえば楽になるのに
それでも触れないままでいるのは
きっと、あなたを好きなままだから
#心の中
誕生する前夜
息が追いつかないほど走り続けて、過去を振り切るたびに足音だけが増えていく夜。
壊れかけた鼓動がリズムを刻み、痛みすら前へ進む燃料になる。
振り返る余裕もなく、ただ暗闇を裂いて駆け抜ける。
その先に、まだ知らない光が滲んでいる気がした。
気づけば、止まらないのは恐怖じゃなくて期待だった。
崩れていく自分の中から、静かに別の声が立ち上がる。
「もういいよ」と誰かが言った気がして、初めて息を吐いた。
夜がほどける瞬間、僕はやっと生まれ直す。
名前のない僕が、今ここで新しく息をする。
まだ終わらない、ここから始まる。
#誕生する前夜 #再生#夜明け前 #自分を越える
昇華しながら
壊れそうな感情を抱えたまま息をしてる。
踏み外せば終わりだと分かっていながら、それでも足を出す。
綱の上で揺れるのは世界じゃなくて、震えてる自分だ。
落ちる恐怖より、止まることの方が怖い。
焼けるような痛みは消えない。
それでも抱えたまま、形を変えて、名前を変えて、進む。
誰にも見えない場所で崩れかけながら、
それでも手放さないこの衝動だけが、僕を繋ぎ止めている。
息を吐くたび削れていくのに、それでもまだ欲しがってしまう。
昇華しながら、壊れる寸前で生きている。
#昇華しながら #臨界点 #綱渡り #限界突破 #壊れかけの強さ #感情の火種 #生存証明
手の届かない想い
触れようとした瞬間に、世界は少しだけ遠くなる。
あと一歩が永遠になる距離で、僕は何度も手を伸ばしていた。
掴めないと知っているのに、諦めきれない温度が胸の奥で脈打つ。
君はきっと、僕の知らない場所で笑っているんだろう。
それでもいいと強がるほど、指先は震えて、声にならない。
届かないから美しいなんて嘘だ。
届きたいと願うこの衝動だけが、僕をここに繋ぎ止めている。
遠くで光るその影に、まだ名前を付けられずにいる。
もしもこの距離に意味があるなら、僕はそれを壊してでも触れたかった。
だけど壊せないまま、今日も僕はここにいる。
#手の届かない想い #感情
無くしたいもの
無くしたいものがある。
それは、過去でも誰かでもない。
何度も自分を縛ってきた
あの時の後悔や、言えなかった言葉。
消したいと思うほど
胸の奥で何度も繰り返される。
でも、本当は気づいている。
それがあるから、今の自分がいることも。
だから無くすんじゃなくていい。
少しずつ、手放せばいい。
抱えたままでもいい。
ただ、前を向ければそれでいい。
今日もまた、自分を許して進んでいく。
少しずつでいい、昨日より優しくなれればいい。
それでも足りない夜は、静かに息を整えていい。
泣けない夜でも、心はちゃんと生きているから。
#無くしたいもの #心の整理 #前を向く
幸せの香り
十数年前に嗅いだ香りを今も探している。
あの頃の僕は、何不自由なくただ楽しく暮らしていた。
ある日、姉や弟がいたと聞いた。
でも、もう僕の居る時間には居ないという。
そして、父は血が繋がっていないと知ったあの香りを嗅いだ。
やがて妹と弟が出来た。
僕の時間には家族がいないと思った。
それでも、僕の時間には家族がいない気がしていた。
いつしか感じた壁の中で家を出た。
#幸せ
ふと気づくと、周りには誰もいないのに、どこかで見守られているように感じた。
風の強い日に歩いた時に、あの時の香りがまたした。
見上げた月を見た時に1人なんてないんだと笑った。
子供の頃に月を母と思っていたから。
守り火
桜を見る時、先人の事を思い出す。
写真でしか会ったことがない。
話で聞いたことしかない。
幼い頃、素通りしていた人は。
儚い人生を送った。
気づいた時、利き腕に宿した。
自分の等身大を知った時に。
左胸に宿した。
弱った時に背中を押してくれている。
尖った時に、そっと止めてくれる。
目を閉じて、自分の進むべき方位を知り。
受け継ぐものや守るものを
脈々と時と共に運ぶ火は。
力強く燃え盛る。
今日の写真の顔は、昨日より優しく僕を包んでくれた。
そして僕達を守ってくれた火はいつか渡す日が来る。
その時に、僕は写真の中に入る前に積もる雪の礎となる一粒になりたい。
#守り火 #日本の春
僕の窓は
窓は、何のためにあるんだろう。
両親も覗いてくれなかった。
特に父は興味も無かったようだ。
母は、覗くフリをして僕の窓には辿り着かなかった。
本当は、覗かれたく無かったのだと今になって知った。
いつしか窓の外に、もう一つの窓を作り多くの人が覗いて行った。
僕自身も、気に入ったんだ!
本当の窓を見失ってしまった。
ある時に、窓を覗いた時に違和感を感じたんだ。
とても勇気があったけど壊して捨てた。
僕の大事な人が現れた時に手を引いて本当の窓に連れて行って覗いて貰った。
難しい顔をされたけど。
これが僕なんだよ。
大事なものは1つでいい。
#僕の窓は
#言葉
造るべきもの
思った時に作ろうとすると思ったような形にならずに挫折する。
諦めて、暫くしてまた作り始める。
前回よりはうまく作れたが、やっぱりうまく出来なかった。
また諦めて。
何年かした時に予想だにしない位にポンコツだった。
やっぱり向いてないのかなと思ったけどもう少ししてからやろうかと閉じた。
うまく出来たか出来ないかはどうでも良いいと思ったら中々良いものが出来た。
運が良ければ良いものが出来ることがあるのだと思ったら楽になった。
知らないうちに何かが造られた。
そうして、僕たちは何度も作っては造っては壊しながらまた作って造ってこれからも生きていく。
#大人の本音#言葉の力#継続
#生き方
淡桜(あわさくら)
触れていたはずの温度が
気づけば輪郭を失って
名前もないまま、静かにほどけていく
あのとき確かにあったものは
嘘じゃなかったはずなのに
思い出に変わる速度だけがやけに早くて
置いていかれるのは、いつも僕のほうだ
春はきれいで、残酷だ
何もかも連れていくくせに
少しだけやさしい顔をして笑うから
余計に忘れられなくなる
君を手放したわけじゃない
ただ、これ以上触れたら
壊れてしまいそうで怖かっただけ
それでも、指先に残ったこの感触はきっと消えない
淡く咲いて、すぐに散る桜みたいに
僕の中で何度でも繰り返してしまう
どうして、まだこんなに綺麗なんだろう
#淡桜 #春 #記憶 #夜
未完の礎
ねえ、あの頃の私たちは
完成なんて遠くていいと笑っていたよね。
誰かのために、何かのために、
少しずつ削れていく日々の中で、
気づけば形を失いそうになっていた。
それでも、崩れなかったのは
見えないところで積み上げてきたものが
確かにここにあるから。
未完成のままでいい、
終わらないままでいい。
あなたが歩いてきた時間は
誰にも真似できない礎になっている。
だから今日くらいは
自分の心を抱きしめてあげてほしい。
まだ途中で、だから美しい。
そっと灯る優しさを忘れないで。
静かな夜に、自分を許してあげて。
#未完の礎 # #大人の余韻 #人生の途中 #静かな強さ
翠環(すいかん)
大丈夫って言葉、いつから
自分に言い聞かせるための音になったんだろう
ちゃんと笑って
ちゃんと頷いて
ちゃんと誰かの期待に触れてきたのに
指先だけが冷たいまま
心だけ置いていかれる夜がある
理由なんていらないのに
どうしても探してしまう
「私が悪いのかな」って
――違うよ
壊れそうになりながら
それでも今日を選んできたこと
誰より知ってるのは、あなたでしょう
痛みは消えなくていい
ただ、少しずつ形を変えていく
触れたら崩れそうなままでいい
水の底で、静かに息をしていればいい
丸くならなくてもいい
ただ、沈まなければいい
それだけで、もう十分だから
#翠環
#大丈夫だよ
Pomegranate
うっすら降る雨のなかで僕はひとつ名前を失くした
触れればほどける傷がまだ熱いままで残っていて言葉にならないまま流れる
遠くで何かが終わる音がして戻れないことだけが確かになる
ザクロが割れるように胸の奥で記憶が滲み赤いまま、消えずに残る
それでも歩いていくしかなくて濡れた靴のまま夜を越える誰にも触れられないままただ静かに、確かに続いていく
見上げた空は何も答えず降り続く雨だけが寄り添う失くしたはずの温度がまだここにあると告げてくる
こぼれたものの名前を僕はまだ呼べないままそれでも確かにここにあると知っている
#Pomegranate #静思
淡く、ほどける春
僕らは気づかないふりをしていた
咲いては散る、その速さに
手を伸ばせば届きそうで
触れた瞬間に、ほどけていく
風に揺れる花びらの中で
言葉にならない想いだけが残る
確かなものなんてなくてもいいと
どこかで知ってしまった春
淡く、滲んでいく記憶の輪郭
笑った声も、遠くで響いている
消えないものなどないと知りながら
僕らは何度でも、ここに立つ
それでもまた、花は咲く
終わりを抱えたままでも
新しい光に照らされて
僕らは静かに、生きていく
やがて訪れる静けさの中で
僕らは同じ春を思い出す
#淡くほどける春 #さくらの日 #春の詩 #静思
静謐な旋律
音のない夜に、確かに何かが鳴っている。
耳を澄ませば、過去の記憶がゆっくりとほどけて、
誰かの残した旋律が、今の僕をそっと照らす。
騒がしさの裏側で、本当はずっと静かに続いていたもの。
気づかないふりをしていた鼓動が、今さらになって、やけに優しく胸を叩く。
言葉にならない感情は、きっと音に変わって、どこかで誰かに届いている。
消えないものなんてないけれど、残るものは確かにあると信じてる。
触れたはずのない温度が、遅れて心に灯る夜もある。
忘れたつもりの景色ほど、
静かに、深く、僕を離さない。
それでも歩いていく。
静かな音を抱いたまま。
微かな光と共に。
#静謐な旋律 #静思
灯るという選択
暗闇は優しい顔で、僕の輪郭をゆっくり溶かしていく。
見えなければ傷も誤魔化せる。
それでも指先でスイッチを探すのは、見えないままでいる方がずっと怖いからだ。
光は痛みを連れてくる。
隠していたものも、逃げてきた過去も、全部を容赦なく照らし出す。
それでも、その眩しさの中でしか、本当の自分は立ち上がれない。
だから僕は選ぶ。
灯るという選択を。
それでも歩き続けることでしか、僕は僕になれないと知っているからだ。
迷いながらでもいい、揺れながらでもいい。
その一歩が確かに明日へ繋がっていると信じている。
止まることだけは選ばないと決めたんだ
#静思 #電気記念日