ちなみに、英語と日本語で同じ内容(対訳)をプロンプトに入れても、全く異なる回答になる場合もあります (特に内外情報ギャップが多い脱炭素・再エネなどの分野の場合)。
さらには、英語の回答を「日本語にして」(あるいはその逆)と言っても、元の回答を「要約」するので、一対一対応になってなかったり、重要な情報が欠落したり、「おいおい、アンタそんなこと言うてへんやろ…」と盛大にツッコミを入れざるを得ないこともしばしば。
いや、私もAI否定派ではないですよ。便利な道具は使いましょう。でも、その道具を使うことによって生じるリスクを認識しないで使うのは、あらゆるリスクの中で最大のリスクです。
Posts by Yoh Yasuda / 安田陽
→私自身、情報収集に複数のAIを使ってますが、それは作業効率化のためではなく「AIが如何にウソをつくか」のパターン収集のため。私の経験では特に無料版AIほぼ全てで、
AIは「要約」は得意気だが「引用」は超苦手。
という感触を得ています。有料文献はほぼ不可能だし(著作権があるから当然)、無料公開文書でもかなりテキトーな答です。リンク切れ、架空の文献を挙げる、実在文献でもその表現が見当たらない…というケースもしょっちゅう。「要約するな、創作するな、一字一句正確に引用し、引用箇所(ページ数等)を示せ」とプロンプトを畳み掛けてもなおヌルヌルと逃げられる始末。
AIの「要約」はかなりデンジャラス。
私自身、内外の学会誌やジャーナルに論文を投稿する傍ら、査読も多数お引き受けしてる身ですが (多くの研究者がそうしてる)、査読の際、「その参考文献は見当たらない」「その参考文献にそのようなことは書かれていない」と指摘するケースがこのところちょっと増えてきたような気がします。
これってもしかしてAIで文献検索させてる…? と勘繰ってしまいます。
もちろん、文献調査の際にAIを活用すること自体は悪くはありませんし禁止されてませんが、以前より私もお伝えしている通り、
「AIは仕事は早いけど平気でウソをつく部下」
です。AIの回答を研究者自身が検証する必要があります。→
というわけで、このブルスカでも、数日音沙汰がない場合は「安田は計算や論文に没頭してるのだな…」と、1日のうちに何度も投稿が続いて饒舌な場合は「〆切仕事がひと段落して少しヒマになったんだな…」と、生温かく見守って頂ければ幸いです。
海外在住研究者の悩み。海外に住んでるとその国のことを何でも知ってるみたいに期待されしまうことがあります。
これまでも日本のメディアや産業界の方から私の専門分野ではない🇬🇧事情についてご質問があり「すみません、それは私の専門でないので…」とお答えして大層ガッカリさせてしまったという経験があります。
私の専門分野ですら見落としている情報もあり、寧ろ🇯🇵の方から🇬🇧の最新情報を教えてもらったり、🇬🇧の方から🇯🇵の動向を教えてもらったり…。すみません。
特に論文に没頭してると世間から隔絶される傾向があるようで、垂直方向の深掘り(解析・論文)と水平方向の展開(広範囲な最新情報収集と発信)の両立が目下の課題。
日本に流布する言説に「それって矛盾ちゃう…?」と強く違和感を感じる点があります。
命題1:「再エネは国民負担!」
命題2:「再エネは中国依存!」
ここでは命題1・2の真偽賛否は議論しません。ただし、この2つを並立させるのは矛盾です。
もし再エネ賦課金が「国民負担」であるならば、他国から安い再エネ機材をもっと輸入した方が「国民負担」が減ります。また化石燃料への補助金も国民負担ですが、それに対する批判は何故か少ないようです。
もし安全保障の観点から輸入依存度を下げたいのであれば、多少高くても自国の再エネを奨励し補助をするのは国民負担ではありません。
矛盾した政策や世論はいずれ破綻します。
イラン戦争による石油価格高騰を受け、各国は自衛モードに入っています。ここで言う「自衛」とは、「化石燃料をもっと使いたいからなんとかかき集めてくる」ではなく、「化石燃料依存から脱却する」です。
実際、欧州ではこの1ヶ月で電気自動車(EV)やヒートポンプ、家庭用太陽光の売り上げや政策・規制の変更が急速に矢継ぎ早に進んでいます。
🇯🇵ではどうでしょう? こういう情報は流れてますでしょうか?
www.theguardian.com/environment/...
一連のご発言は日本で流布されているフェイクニュースや非科学ナラティブをそのまま鵜呑みにして再生産している典型例のように見受けられます。
フェイクニュースは全く嘘だらけというわけではなく、わずかにファクトを混ぜ、そこから現実とは乖離した論理飛躍や拡大解釈を発展させ、人々を魅了するのが特徴です。
食べ物で言えば、止められない止まらないジャンクフードのようなもので、常習的に摂取していると個人の健康及び社会の財産を蝕みます。
お考えをすぐに翻すのは難しいかと思いますが、日本語で流布している再エネ情報を鵜呑みにするとリスクが高いかもという意識を持ちながら、多角的に情報収集されるとよいかと思います。
再びレス有難うございます。
「欧州では再エネは環境破壊を招くという議論はないのでしょうか」というご質問に対しては、「再エネに対する反対運動はありますが、環境破壊という文脈ではなく、地域受容性の問題です」とお答えしておきます。
欧州の人に「日本では『再エネは環境破壊を招く』と言われてるんですよ」と言うと、ほぼ全員「え?信じられない!」と驚かれます。米国でも現職大統領の熱狂的支持者以外はおそらく同様でしょう。
何故なら、再エネよりもガソリンや火力発電の方が数十倍〜百倍以上環境破壊を招いているのに、それに対して何も言わずその数十〜百分の1の再エネばかり取り上げるのは全くフェアではないからです。
一連のご発言は日本で流布されているフェイクニュースや非科学ナラティブをそのまま鵜呑みにして再生産している典型例のように見受けられます。
フェイクニュースは全く嘘だらけというわけではなく、わずかにファクトを混ぜ、そこから現実とは乖離した論理飛躍や拡大解釈を発展させ、人々を魅了するのが特徴です。
食べ物で言えば、止められない止まらないジャンクフードのようなもので、常習的に摂取していると個人の健康及び社会の財産を蝕みます。
お考えをすぐに翻すのは難しいかと思いますが、日本語で流布している再エネ情報を鵜呑みにするとリスクが高いかもという意識を持ちながら、多角的に情報収集されるとよいかと思います。
再びレス有難うございます。
「欧州では再エネは環境破壊を招くという議論はないのでしょうか」というご質問に対しては、「再エネに対する反対運動はありますが、環境破壊という文脈ではなく、地域受容性の問題です」とお答えしておきます。
欧州の人に「日本では『再エネは環境破壊を招く』と言われてるんですよ」と言うと、ほぼ全員「え?信じられない!」と驚かれます。米国でも現職大統領の熱狂的支持者以外はおそらく同様でしょう。
何故なら、再エネよりもガソリンや火力発電の方が数十倍〜百倍以上環境破壊を招いているのに、それに対して何も言わずその数十〜百分の1の再エネばかり取り上げるのは全くフェアではないからです。
おや、白石先生もブルスカ始められてたのですね。こちらでもどうぞ宜しくお願いします。
はい、日本では「再エネはもう終わった」キャンペーンが盛んに流布されていると私は認識しています。特にX (旧Twitter) は昔から酷かったですし、最近はブルスカでも増えてきました (私のタイムラインでも今ちょうどやり取りしてるところです)。リアルでも、産業界の方からそのような発言をしばしば聞きますし、再エネ関係者の中でも一部、諦めムードが見られます。
もちろん、私自身はそんなことないですよ、と国際情報 (特に国際機関レベルでの合意形成や各国最新事例) を淡々とお伝えしてるのですが、壁は厚い…。
おや、白石先生もブルスカ始められてたのですね。こちらでもどうぞ宜しくお願いします。
はい、日本では「再エネはもう終わった」キャンペーンが盛んに流布されていると私は認識しています。特にX (旧Twitter) は昔から酷かったですし、最近はブルスカでも増えてきました (私のタイムラインでも今ちょうどやり取りしてるところです)。リアルでも、産業界の方からそのような発言をしばしば聞きますし、再エネ関係者の中でも一部、諦めムードが見られます。
もちろん、私自身はそんなことないですよ、と国際情報 (特に国際機関レベルでの合意形成や各国最新事例) を淡々とお伝えしてるのですが、壁は厚い…。
イラン戦争を受けての動きかと思いますが、🇬🇧でも (🇩🇪は数年前から既に) ベランダ太陽光が認可されるようになります。
www.which.co.uk/news/article...
ベランダ太陽光は家電感覚で安価に購入でき集合住宅でも可能となるものですが、従来、コンセントにつないで逆潮流させることは多くの国の法律で認められてませんでした (🇯🇵では今でも違法)。🇬🇧でもようやく安全規制を改正し設置可能になるとのこと。
🇯🇵では未だに再エネは「技術的課題が多い」かのような言説が流布していますが、実はその殆どが「制度的課題」です。古い制度や考え方を変えれば再エネは進みます。
英国では、電気自動車(EV)の平均販売価格が、ガソリン車を下回ったとのこと。
plc.autotrader.co.uk/news-views/p...
英国・欧州では、イラン戦争勃発以降、EV、ヒートポンプ、家庭用太陽光へのシフトが目に見えて加速しています。
日本ではどうでしょう…?
日本ではこういう情報、ちゃんと流れてますでしょうか…?
本日(4/20)、国際エネルギー機関(IEA)から "Global Energy Review 2026" という報告書が公表されました。早速DLして読み始めてます。
ざっと流し読みして目につくものとしては、世界の電源構成に占める再エネの比率が石炭と肩を並べたという点でしょうか(左図, p.29)。また、世界の再エネの設備容量もここ数年更に加速しています(右図, p.32)。
🇯🇵では「再エネはもう終わった」みたいな噂というかキャンペーンが張られいているようですが、あるいは、「世界=米国」かのような偏った「国際情報」ばかりが流れてるようですが、ちゃんと統計データを見よう。数字を読もう。
ご返信有難うございます。私自身、現在🇬🇧に住みながら、「海外情報」が🇯🇵に如何に捻じ曲げられて伝わっているかかを研究している身ですので、「と思います」「ように見える」「と記憶しています」という個人の意見がどこから来たのか、根拠のない伝聞やフェイクニュースや印象論に影響されていないか、今一度(できれば何度も)ご自身で検証してみることをお勧めします。
特に「BEVや再エネ事業への補助金も胡散臭いイメージが拭えません」というご主張をする方が、どうして同じように(あるいはそれ以上に)石炭火力やガソリンへの補助金に胡散臭いイメージを抱かないのか、その非対称性やダブルスタンダードに非常に関心があります。
ご返信有難うございます。私自身、現在🇬🇧に住みながら、「海外情報」が🇯🇵に如何に捻じ曲げられて伝わっているかかを研究している身ですので、「と思います」「ように見える」「と記憶しています」という個人の意見がどこから来たのか、根拠のない伝聞やフェイクニュースや印象論に影響されていないか、今一度(できれば何度も)ご自身で検証してみることをお勧めします。
特に「BEVや再エネ事業への補助金も胡散臭いイメージが拭えません」というご主張をする方が、どうして同じように(あるいはそれ以上に)石炭火力やガソリンへの補助金に胡散臭いイメージを抱かないのか、その非対称性やダブルスタンダードに非常に関心があります。
ありゃ。ブロックされちゃった。
ブルスカでもいわゆる「クソリプ」が徐々に増えてきましたね…。
「参考文献が多数載っている入門書」の例として、手前味噌ですが数年前に書いた拙著をご紹介しておきます。
電力市場に関する書籍は専門書やプロ向けの実務書であれば日本語でもいくつか出てますが、一般の方向けの本はそう言えばほとんど全く見かけないな…と思い、じゃあ、無ければ自分で書こう! と思って書いた本です。6年前の本なので情報は若干古くなってるかもですが、まだ十分解決されていない問題も多いので、今でもお役に立てるかと。
www.amazon.co.jp/dp/4844379003
(Amazonにリンクを貼るのは好みではないのですが、現在、出版社さんのサーバが繋がらないようなので…。)
コメント有難うございます。論点がずれているようですが、私がお伝えしたかったのは、「市場」に関する理解が資本主義国のはずの🇯🇵で(🇺🇸でも)あまりに大きく歪んでおり、ズルが横行していること、そのことに国民が慣れすぎて無関心が覆っていることです。その構造に関心を持たないと、「FIPが◯%」などの表面的な数値や「ボトルネック」探しをしたところで無限モグラ叩きゲームに引き摺り込まれ、永遠に解決しないでしょう。
もしエネルギー問題にご関心がおありでしたら、是非ニュースやネット情報だけでなく、書籍 (例えば参考文献が多数載っている入門書) をお読み頂き、「問題の本質」を深掘りしていって頂ければと思います。
通りすがりの研究者ですが、真面目にご回答しますと、「市場原理」とは何か、という所から始めなければです。市場原理は弱肉強食の何でもアリの世界ではなく、理想的な完全市場を考えた場合、独占や外部性や情報の非対称性などがないことが条件となります。簡単に言えばズルしたらあかん、ということやね。
ところが化石燃料はむっちゃ外部不経済 (隠れたコスト) 出しまくってズルしまくりで市場が歪みに歪んでるので、再エネFIT/FIPで一部是正しようとしてる訳です。
🇯🇵の不幸な点は、市場原理がうまく働いておらず、改善どころか放置されてることが国民に知らされていないこと。国際社会は少しずつでも進んでます。🇯🇵は?
ご指摘有難うございます。「太陽光発電や地上風力発電は環境破壊と結びつくイメージ」「洋上風力発電は採算が取れない」という日本に蔓延るイメージも、再エネそのものの技術的問題ではなく、政策の不備・不全に起因します。つまり、政策議論をきちんとして問題のある部分を変えるだけで容易に再エネが進むのですが(それがここ10年ほどの世界の姿)、日本はなぜそれができない国になってしまったのだろう…、と心配している次第です。
ご指摘有難うございます。「太陽光発電や地上風力発電は環境破壊と結びつくイメージ」「洋上風力発電は採算が取れない」という日本に蔓延るイメージも、再エネそのものの技術的問題ではなく、政策の不備・不全に起因します。つまり、政策議論をきちんとして問題のある部分を変えるだけで容易に再エネが進むのですが(それがここ10年ほどの世界の姿)、日本はなぜそれができない国になってしまったのだろう…、と心配している次第です。
昨日(4/18)の英ガーディアンの記事。
「トランプのような化石燃料推しがグリーン革命の火付け役になるとは、誰が想像しただろう?」
www.theguardian.com/commentisfre...
以下、引用して仮訳。
「いくつかの国の政府が生活費の高騰を和らげようと燃料税の引下げや補助金の増額を通じて化石燃料を優遇するという短期的な対応をとってきているのは事実である。しかし同時に、多くの国が現在、化石燃料依存を低減したり脱却しようとしている。再生可能エネルギーへの転換という必然性は、もはや避けられないものとなっている。」
🇯🇵はまだ前者のようですが、後者に目覚めるのはいつ…?
なるほど…、難しい問題ですね…。私もいくつか翻訳書を手掛けてる身ですが(どちらかと言うと監訳の立場)、AI翻訳は少なくとも電力工学(特に再エネ)の分野では相当にアテになりません。技術の進歩が早いので新しい概念を表す日本語がないとか、ソレを表す日本語訳があってもまだ広く流布してないとか、そもそもAIが学習する日本語の公開文書(特に政府文書)に相当に誤訳があるとか、言語変換の問題でなく、内外情報ギャップが激しい分野ほどその傾向があるかと推測。
技術文書のAI翻訳はその分野に精通してる人だったら多少の誤訳も脳内補正できますが、その分野に詳しくない人が情報収集に使う場合、リスク高し。品質保証、大事。
本日はエジンバラにある会社さんとお打ち合わせのため、久々にエジンバラに来ております。エジンバラも桜が満開。たぶん、牡丹桜。
以前のグラフの再掲。
OECD加盟国の中で、再エネ導入率 (電源構成における消費電力量に対するkWhの比率) が🇯🇵より低い国は、🇲🇽🇨🇿🇸🇰🇰🇷の4ヶ国しかありません (🇺🇸は🇯🇵と同レベルでわずかに上)。
石炭依存率が🇯🇵より高い国は、🇰🇷🇹🇷🇨🇿🇦🇺🇵🇱と5ヶ国しかありません (うち🇦🇺と🇵🇱の再エネ導入率は🇯🇵より上で、数年内に再エネが最大電源になる見込み)。
これが世界の現状です。ちゃんと統計データを見よう。数字を見よう。こういう情報が日本に(日本語で)ちゃんと流れてるでしょうか…?
🇺🇸追従ばかりだと🇯🇵は「先進国グループ」から置いてけぼりになります (しかも🇺🇸ですら、市場主導でどんどん再エネが進んでいる)。
データ元のEmberの先週のポスト。こちらの方がよりわかりやすいグラフになってます。
bsky.app/profile/embe...
今日はBlue Sky、調子悪いですね。完全にサーバダウンしてるわけでなく、ときどきエラー出まくりながら投稿はできてるようですが。