なお、「岩波科学ライブラリー」シリーズは、ほとんどが高校卒業程度の予備知識でOK。やさしく、深く、科学を伝えます。
www.iwanami.co.jp/science/KL/
GWはもう、すぐそこですね。楽しい読書生活を!
Posts by 岩波書店自然科学書編集部
③国立科学博物館筑波実験植物園(編著)『植物園へようこそ』(岩波科学ライブラリー)
iwnm.jp/029726
※電子書籍版あり
勉強に疲れたら、憩いの植物園はいかが。佇むだけで癒される場所ですが、展示の意図や裏側を知ればもっと楽しめます。
じわじわとご好評いただき、この春に3刷。ちなみに筑波実験植物園では、25日からクレマチス園が公開予定だそうです♪(の)
②中島定彦『ネズミはなぜ回し車で走るのか』(岩波科学ライブラリー)
iwnm.jp/0297400
※電子書籍版あり
一見ゆる~く見えて、長年にわたって多くの研究者が本気で向き合ってきたテーマ「ネズミはなぜ回し車で走るのか」――。ハムスターを飼ったことのある方なら、一度は思ったことがあるかもしれません。
本書は、テンポよく楽しく読み進められる本でありながら、仮説の立て方から検証の仕方まで丁寧に解説されていて、動物心理学の面白さや醍醐味をも味わえる一冊になっています。
新しいことを学びたい季節。新年度の一冊にどうぞ🐭(ん)
①小平邦彦(編)『新・数学の学び方』
iwnm.jp/005470
数学を究めたいあなたにおススメするのはこの本。13人の一流数学者が本気の学び方を語っています。
簡単には理解できない抽象的な概念を、どんなふうに理解して、自分で使える概念にしていくのか。
スタイルは人それぞれ。自分にあった学び方が見つかりますように。(麻)
大学新入生のみなさん! 新学期のオススメ理系書籍、今日は読み物編です。→
これらの学習を終えた方には、より進んだ内容の教科書も多数そろっています。
物理入門コース 新装版 www.iwanami.co.jp/search/s1048...
物理入門コース 演習 新装版 www.iwanami.co.jp/search/s1588...
シリーズ「大学数学の羅針盤」は、28日に『微分方程式』が刊行予定。今後のラインナップにも、どうぞご期待ください。 www.iwanami.co.jp/search/s1076...
④戸田盛和『物理入門コース 新装版 力学』
iwnm.jp/029861
※電子書籍版あり
「春は力学。やうやう入りたる大学、すこし通いて、友だちわづかなる授業の、心細く学びたる。」 高校までとは違った環境で戸惑っている人も多いと思います。バイトも結構忙しいですしね。
頼りになるのは友人と情報、そして自分にあった参考書。刊行以来40年余、50刷を超える超ロングセラー。必要なことは基本からぜんぶ書いてあり、ていねいに説明してあるので、必ず理解できます。ですので、今のうちから読みましょう😁。演習書もあります。(PQ)
③高松瑞代『応用がみえる線形代数』
iwnm.jp/005131
微積分に比べ、線形代数は抽象的で「何に使うの?」と迷子になりがちです。
何のために学ぶのかがみえてこないと勉強するモチベーションも下がってしまうかも。
本書は、機械学習やデータサイエンス等、現代の必須技術への「応用がみえる」中で、線形代数の基礎を着実に身につけることができる入門書として好評を博しています。
初学者を想定して書かれていますので、安心して手にとっていただけます!(彦)
②間田潤『大学数学の羅針盤1 微分積分』
iwnm.jp/029971
※電子書籍版あり
大学に入って最初にやる数学が「微分・積分」。理系なら、微分・積分を基礎にした科目(微分方程式、複素解析、ベクトル解析、…)がこのあと続きます。ここでつまずきたくはないですね。
「羅針盤」の『微分積分』には、やさしい例題・演習問題がたくさんあり、さらに50本の動画がテキストの理解を確かなものにしてくれます。(麻)
①小林俊行『地力をつける 微分と積分』
iwnm.jp/005889
※電子書籍版あり
こんなに分かりやすい微分積分のテキストは他に思いつきません。
「授業はどんどん進んでいくけれど、分かった気がしないなあ」と思ったら、この本を開いてみてください。
微分と積分の「意味」が、これ以上ないほど丁寧に、いくつもの角度から解説されています。(麻)
大学新入生のみなさん! 新しい生活にもようやく慣れ、そろそろ何か読もうかな、とお探しのことでしょう。
編集部員イチオシの小社理系書籍を、今日あすで一挙にご紹介します。今日は教科書編。→
『科学』2026年5月号特集,西野萌氏論文の冒頭部分
『科学』2026年5月号表紙
岐阜県美濃加茂市の木曽川河床からは約1900万年前(新生代中期中新世)の化石林が発見されている。この化石林はアオイ科の絶滅属であるワタリアの樹幹化石で構成されており,その根元にはウリノキモドキの葉化石の密集層が広がっていた。本稿では,ワタリアとウリノキモドキの関係性を始め,この化石林について筆者らの調査でわかったことを中心に紹介する。
西野萌「1900万年前に存在した絶滅属ワタリアの森」
『科学』2026年5月号特集,西岡佑一郎氏論文の冒頭部分
『科学』2026年5月号表紙
新第三紀初頭,世界ではゾウの仲間がアフリカを出て分布を拡大させ,ウマの仲間は三本指で森林を駆けていた。古い時代から多様化を遂げていたサイなどの奇蹄類はその繁栄が落ち着く一方で,シカやウシといった偶蹄類は角を獲得して陸上の主たる草食動物へと進化していく。日本列島が島嶼を形成し始めた時代,そこに闊歩する陸生動物たちは大陸から分け隔てられた子孫なのだろうか。その答えは,中新世の陸生哺乳類化石から見えてくる。
西岡佑一郎「哺乳類化石が語る大地の繫がり」
『科学』2026年5月号特集,矢部淳氏・齊藤毅氏論文の冒頭部分
『科学』2026年5月号表紙
日本海が拡大し,日本列島がまさにでき始めた時代といえる中新世。当時の陸上気候,そしてそれに呼応して変化した当時の植生は現在とどう違っていたか。近未来に予測される温室地球のモデルの一つとして注目される中新世の気候と植生について,東海地方の化石を中心に概観する。
矢部淳・齊藤毅「植物化石が示す中新世の気候は私たちに何を語るか?」
『科学』2026年5月号特集,入月俊明氏論考の冒頭部分
『科学』2026年5月号表紙
前期~中期中新世は,日本海が誕生した時代である。現在見られる奥羽山脈,アルプス,中国山地はなく,海面が高く内陸まで海が広がった。世界的温暖化により海水温は今より6 ℃ も高く,岩手県までマングローブが繁茂し本州が熱帯域となった。その後,日本海拡大の終了と世界的寒冷化により現在に似た海洋環境に変化した。このような海洋環境の変化はどのようにして復元されたのか。そして,その変化の原因は何だったのか。化石が語る当時の海洋環境を紹介する。
入月俊明「化石が語る中新世の海洋環境」
『科学』2026年5月号特集,星博幸氏論考の冒頭部分
『科学』2026年5月号表紙
日本列島と日本海はいつ,どのようにして形成されたのか。この問いに対し,地質学研究者は古くから解明に取り組み,1990年代には運動像のあらましが理解された。その後,岩石・鉱物の分析技術の進歩や,精緻な地質学的データの蓄積によって,島弧としての日本列島と日本海は中新世の約1800万~1600万年前に急速に形成されたことが明らかになった。また,日本海拡大時には断層運動による地殻変形が進行したことも判明してきている。
星博幸「日本列島と日本海はいつ,どのように形成されたか」
岩石・鉱物,そして植物や動物の化石が語る日本列島のすがたを紹介する。
このあと,特集「2000万年前の日本列島をのぞく」の各記事を紹介します。
『科学』2026年5月号表紙
『科学』2026年5月号目次
月刊誌『科学』2026年5月号は4/23発売。
店頭には月末ごろ並びます。
【特集】2000万年前の日本列島をのぞく
約2300万年前,漸新世が終わり,中新世が始まった。地球は今よりもやや寒冷な気候下にあり,この時期に日本海が拡大し,日本列島が形成され始めた。やがて火山活動に起因する世界的な温暖気候が訪れ,1600万年前頃をピークに現在とは全く異なる世界が広がっていく。
当時の海洋環境の変化はどのように復元されたのか。植生は現在とどう違っていたのか。そこに生きた動物たちは,大陸から分け隔てられた子孫なのか。1900万年前の化石林の正体とは――。
三上修さんによる『古文鳥類学――平安貴族が愛でたのは本当にホトトギスなのか』、校了です。写真はカバー色校。カバーイラストはいずもり・よう(@yizumori.bsky.social)さん。
ホトトギスの季節に、古典×鳥類学のマリアージュはいかがでしょう。5/19刊行予定。お楽しみに! → iwnm.jp/029743
\春です! サボテンです!/
来週14日(火)刊行の
堀部貴紀著『痛快! サボテン教室』(iwnm.jp/0297424)
の見本が届きました!
サボテン愛好家の方にも,サボテンを育ててみたい方にも,ぜひお手に取っていただきたい一冊です。
お楽しみに🌵
4/8付の「リケラボ」記事「研究と生活を両立するヒントになることば」に、『研究者、生活を語る――「両立」の舞台裏』(iwnm.jp/061661)より、安部芳絵さんによる一節が紹介されています! → www.rikelab.jp/post/12391.h...
シリーズ大学数学の羅針盤 第2回(第4巻)
松澤寛『微分方程式』
iwnm.jp/029974
4月28日の刊行に向けて印刷に入ります。
計算と論理をきっちり身につける
理工学と数学の両面からの入門書!
目次より:
第1章 微分方程式とは
第2章 微分方程式の初等解法
第3章 2階線形微分方程式
第4章 連立線形微分方程式
第5章 力学系入門
付録(←重要定理の証明つき)
『科学』2026年4月号はお蔭様でご好評いただき、多くのネット書店で品切れとなっております。小社にはまだまだ在庫がありますので、ぜひお近くのリアル書店にもお問合せください。また、電子書籍版もご購入いただけます → www.iwanami.co.jp/book/b101612...
音楽は技術と強く結びついており,新しい技術の登場によって,音楽の表現や鑑賞方法は大きく変わってきた。伝統的なピアノやギターも,発明当時は最先端技術に基づく楽器だった。シンセサイザーや歌声合成の普及は,新たな音楽文化を生み出し,…
後藤真孝「音楽情報処理が切り拓く音楽体験の未来」
音楽を聞いて気持ちが高ぶったり,反対に落ち着いたりする。小学校の運動会のときに,音楽に合わせて行進やダンスをした経験は,誰もが持っているであろう。音楽はわれわれの生活と人生に深く関わっている。…
佐藤正之「音楽療法の現在と未来」
遠隔でも十分な品質でコンサートを鑑賞できるようになった世の中で,人々はなぜ生演奏を求め,コンサート会場へと足を運ぶのか。一見,単純な問いのようで,その答えは明らかではない。…
本田一暁「人はなぜコンサートに足を運ぶのか――心理・生理反応の研究から」
演奏は,感性と技巧の融合によって紡がれる芸術です。アーティストはその舞台裏にある過酷な鍛錬や身体の限界と,どのように向き合っているのでしょうか。…
古屋晋一・塩木ももこ・黒宮可織「ダイナフォーミックスによる演奏技能の限界突破」
音楽を聴いて心地よくなる体験は,多くの人にとって馴染み深いものであろう。ではその際に脳内でどのような活動が起きており,その活動にはどのような要因が関連するのだろうか。さらには,音楽以外の心地よい経験と比べて何か違いがあるのだろうか。…
森 数馬「音楽の「快」がもたらす報酬脳活動」
なぜ私たちは,初めて耳にした声が歌なのか,言葉なのか,ほぼ瞬時にわかるのだろう。どちらも同じ耳から入ってくる音であるにもかかわらず,脳はそれらをまるで別のものとして扱うようだ。…
貞方マキ子「脳は音楽と言語をどのように聞き分けているのか」
動物は音楽をもたない。しかし,音楽を生み出す神経科学的・行動学的素材はすでに動物の中に存在する。鳥やクジラの歌は美しい。だが動物の歌は音楽ではなく,生存戦略であり,進化の産物なのである。…
岡ノ谷一夫「動物には音楽があるか――比較認知研究から探る音楽の起源」