古今171
題知らず
我が背子が衣の裾を吹返しうらめづらしき秋の初風
詠み人知らず
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古今343
題知らず
我が君は千世〈ちよ〉に八千世〈やちよ〉に細石〈さざれいし〉の巌〈いはほ〉となりて苔の生す〈むす〉まで
詠み人知らず
古今86
桜が散るのを詠んだ歌
雪とのみ降るだにあるを桜花いかに散れとか風の吹くらむ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
古今98
題知らず
花のこと世の常ならばすぐしてし昔は又も返り〈かへり〉来なまし
詠み人知らず
古今409
題知らず、この歌は、ある人が言うには、柿本人麻呂の歌である
ほのぼのと明石の浦の朝霧に島隠れ〈しまがくれ〉行く〈ゆく〉舟をしぞ思ふ
詠み人知らず、一説に、柿本人麻呂
古今229
題知らず
女郎花〈をみなへし〉多かる〈おほかる〉野辺〈のべ〉に宿りせば文なく〈あやなく〉徒〈あだ〉の名をや立ちなむ
小野美木〈をののよしき〉
古今354
本康親王〈もとやすのみこ〉の七十の祝いの後ろの屏風に詠んで書いた歌
伏して思ひ起きて数ふる万世〈よろづよ〉は神ぞ知るらむ我が君のため
素性法師〈そせいほうし〉
古今126
春の歌として詠んだ歌
思ふどち春の山辺に打ち群れてそことも言はぬ旅寝してしか
素性法師〈そせいほうし〉
古今127
春が速く過ぎていくことを詠んだ歌
梓弓春立ちしより年月の射るかごとくも思ほゆるかな
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
古今33
題知らず
色よりも香〈か〉こそあはれと思ほゆれ誰が〈たが〉袖ふれし宿〈やど〉の梅ぞも
詠み人知らず
古今45
家にある梅の花が散ることを詠んだ歌
暮ると明く〈あく〉と目かれぬものを梅の花いつの人間に移ろひぬらむ
紀貫之
古今408
題知らず
みやこ出でて〈いでて〉きょうみかの原いづみ川川風〈かはかぜ〉寒し衣かせ山〈ころもかせやま〉
詠み人知らず
古今187
題知らず
ものごとに秋ぞかなしき紅葉〈もみぢ〉つつ移ろひゆくを限りと思へば
詠み人知らず
古今400
題知らず
飽かず〈あかず〉して別かるる袖の白玉〈しらたま〉を君が形見と包みてぞ行く
詠み人知らず
古今361
尚侍〈ないしのかみ〉の右大将藤原朝臣〈ふぢはらのあそん〉の四十の祝いをした時に四季の絵を描いた後ろの屏風に書いた歌、秋
千鳥鳴く佐保〈さほ〉の川霧立ちぬらし山の木の葉も色まさりゆく
素性法師〈そせいほうし〉?、凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
古今270
是貞親王〈これさだのみこ〉の家の歌合せで詠まれた歌
露ながら折りて〈をりて〉かざさむ菊の花老いせぬ秋の久しかるべく
紀友則〈きのとものり〉
古今225
是貞親王〈これさだのみこ〉の家の歌合せで詠んだ歌
秋の野に置く白露は玉なれや貫き掛くる〈かくる〉蜘蛛の糸筋〈いとすぢ〉
文屋朝康〈ふんやのあさやす〉
古今123
題知らず
山吹はあやなな咲きそ花見むと植ゑけむ君が今宵〈こよひ〉来なくに
詠み人知らず
古今159
題知らず
去年〈こぞ〉の夏鳴きふるしてしほととぎすそれかあらぬか声〈こゑ〉の変はらぬ
詠み人知らず
古今44
水のほとりに梅の花が咲いたことを詠んだ歌
年を経て花の鏡となる水は散りかかるをや曇るといふらむ
伊勢
古今123
題知らず
山吹はあやなな咲きそ花見むと植ゑけむ君が今宵〈こよひ〉来なくに
詠み人知らず
古今341
年の終わりに詠んだ歌
昨日と言ひ今日〈けふ〉と暮らしてあすか川〈あすかがは〉流れてはやき月日なりけり
春道列樹〈はるみちのつらき〉
古今314
題知らず
竜田川錦折り懸く〈をりかく〉神な月時雨〈しぐれ〉の雨を経緯〈たてぬき〉にして
詠み人知らず
古今23
題知らず
春の着る霞の衣〈ころも〉緯〈ぬき〉を薄み山風にこぞ乱るべらなれ
在原行平朝臣
古今401
題知らず
限りなく思ふ涙に濡ちぬる〈そぼちぬる〉袖は乾かじあはむ日までに
詠み人知らず
古今380
陸奥へ下向する人に詠んで遣わした歌
白雲〈しらくも〉の八重〈やへ〉に重なる彼方〈をち〉にても思はむ人に心隔つな
紀貫之
古今418
惟喬親王〈これたかのみこ〉のお供に狩りに行ったとき、天の川〈あまのがは〉というところの川のほとりで降りて座り、お酒などの飲んで、そして、親王〈みこ〉が仰るには「『狩りをして天の川原〈かはら〉に至る』という心を詠んで、杯に注ぎなさい」と仰ったので詠んだ歌
狩り暮らし織女〈たなばたつめ〉に宿借らむ天〈あま〉の川原〈かはら〉に我は来にけり
在原業平朝臣〈ありはらのなりひらのあそん〉
古今329
雪が降るのを見て詠んだ歌
雪降りて人も通はぬ道なれやあとはかもなく思ひ消ゆらむ
凡河内躬恒〈おほしかふちのみつね〉
古今345
題知らず
しほの山さしでの磯に棲む千鳥君が御世〈みよ〉をば八千世〈やちよ〉とぞ鳴く
詠み人知らず
古今143
ほととぎすが始めて鳴いたのと聞いて詠んだ歌
ほととぎす初声〈はつこゑ〉聞けばあぢきなく主定まらぬ恋〈こひ〉せらるはた
素性法師〈そせいほうし〉