卵かけご飯用の醤油買ったらおいしすぎて毎日卵かけご飯食べてる。
Posts by 君塚
時間が全部Silksongに吸われてる。もうだめだ。
是非機会がありましたら!特段大きなドラマが起きるわけではないのですが、登場人物たちが最後の瞬間まで自分たちの生活をただ送るという描き方が印象に残りました。私も皆さんの作品の感想は楽しく拝読させていただいていますし、自分の読書の参考にもかなりさせていただいてますねー。
「渚にて」ネヴィル・シュート #読了
静かな小説だった。第三次世界大戦の末、北半球が放射能に覆われ、汚染された諸国が次々と死滅していくという世界観。舞台となるオーストラリアはまだ無事ながら放射性物質が徐々に南下し、終わりに向かっていく彼らの日々が、合衆国の原潜〈スコーピオン〉の乗員と周囲の人々の視点で描かれる。そこに劇的な何かがあるわけではなく、終末の彼らの生活と精細な心情がただ書き連ねられていく。日々の描写は概ね穏やかで牧歌的とすら感じられるほどだが、ふとした拍子に挿入される、終わりを意識せざるを得ないやり取りや沈思が胸を突く。
ゲームやりたい欲が高まってきたのでSilksong買った。できるだけ投げ出さずに頑張りたい。
「鬼門の村」櫛木理宇 #読了
あまりにも著者らしい村ホラーだった。櫛木理宇すぎる。胸が悪くなる。隔絶された村で一夏を過ごすことになった主人公、積み上げられていく怪談と明らかになっていく神の村の姿。さすがの文章で、怪談の一つ一つにも村の描写にも、不快さと迫りくるような怖さがある。最終章がまた凄まじい。救いようのない呪いのイメージと最悪な伏線回収、そして選択の結果としての結末。
「第六ポンプ」パオロ・バチガルピ #読了
初読だったのだけれど、すごいぶっ刺さった。何かが喪失した世界の短編集。大半を占める未来の描写は絶望的で、ディストピアの不条理と醜悪さのイメージに満ちている。それでもそこにはまだ人間がいて、どうしようもない世界に抵抗しようとする意思がある。人間の肉体的側面を強く感じさせる描写の数々は生々しく目を逸らしたくなる部分も多いところ、それでも強烈なイメージと張り詰めた空気によって目が離せない。それぞれとても良かった。個人的に挙げるなら表題作、フルーテッド・ガールズ、カロリーマン、パショ。
モスの朝メニューいつの間にか変わってた。てりたまチーズバーガー。
「コズミック」清涼院流水 #読了
疲れた…。永遠に終わらないかと思った。作家が書きたいものが延々と積み上げられていく。風呂敷は広がり続けて、その中に自己完結的なパズルと漫画的なキャラクター、細々した蘊蓄と大胆すぎる歴史のアレンジが詰まっていた。読者への挑戦もちょっとすごい。ミステリってこれでいいんだ。文章は今読むとむず痒くて特に序盤はしんどかったのだけれど、中盤以降はエンタメに振り切った作品ということが見えやすくなってラノベ的に割り切って読めた。20年ぐらい前なら(推しの探偵とか語りながら)もうちょっと楽しく読めたかも。
「おまえレベルの話はしてない」芦沢央 #読了
辛くなってきた。プロ棋士と東大卒弁護士が人生にうじうじ悩む話、って属性だけ見ると知らねえよって話ではあるのだけれど、暗い感情の中でもがき続ける内面描写がひたすら続いて胸が悪くなる。逃げられなかった彼も、逃げられた彼も、何かからは目を逸らしていて、それでも時間は流れていく。特に前半パートでAIが象徴的に使われていたのも印象的だった。人間には選べない正解と削られていく可能性。夢に青春を食われた結末が孤独だというのは悲しすぎる話で、どんなものであっても、その過去を共有できる人間がいるというのは救いなのかもしれない。
今年度は若干使いにくいけど使えないわけじゃないしなぁみたいな部分をちゃんと更新して、快適な環境を都度整備していきたい。目標。
殺人犯にならなければ脱出できないはもうダンガンロンパなのでは。
「ラミア虐殺」飛鳥部勝則 #読了
楽しく読めた。目次の時点でやばそうだったけれど、本編も期待に違わず盛りだくさんで、その世界観と特に終盤の描写には強く惹きつけられるものがあった。ただミステリ部分だけに限れば、そこまでめちゃくちゃなことはやってなかった気もする。どうだろ。話が通じる怪物もいるし、話が通じない人間もいる。
「探偵機械エキシマ」松城明 #読了
AI探偵をテーマとした連作短編集。AI探偵っていうだけではもはや目新しさも何もなくて、それで何を描くのかという話なんだと思っている。そんな差別化が求められる中での本作品、なかなか面白かった。件の探偵機械・エキシマが物騒なのが良い。ダニールくん帰ってきて。警察はこんなものを使うなよ。それぞれの短篇はシンプルながら短い頁数でまとまったミステリになっている。ギミックが楽しい「Open the curtain」、余韻もたまらない「Don't disturb me」あたりが好み。全体でもう一オチあれば嬉しかったかも。
「神の光」北山猛邦 #読了
館が消える、社が消える、街が消える。5つの消失劇の真相を求める短編集。っていうコンセプトだけで面白そうで、その時点である程度勝っているんだと思った。各短編は建付けも趣向も様々で、ただの水平思考クイズに留まらず、それぞれの世界観とドラマがある。なんというかホラ話がうまいって感じ。ただそれがファンタジーやSFではなく、ミステリとして提供されると「そうはならんやろ」感とのバランスになって、好みが分かれる部分がありそう。個人的には一本目は結構楽しく読めた。
TXQ FICTIONの「神木隆之介」ってYouTubeで全部公開されないんかな。この種のコンテンツで変なところで広告入るのが嫌なのでTVerで見たくないんよな。
-----1000ポスト目のしおり-----
「鋼鉄都市」アイザック・アシモフ #読了
こんな面白いんだと思った。能率と統制の未来都市と、ありえないはずの殺人。SFとしては言うに及ばず、推理小説としてもバディものとしても成立していて、それぞれが連関した高品質のエンターテイメントとしてまとめきっている。思弁的な記述も含みつつ、展開がどんどん動くので、古典作品にしばしばあるような退屈さとは無縁だった。何よりその背景設定が、どうしようもなく現代に通じる普遍性を有している。ロボットが主役でありつつ、対する人間の描写にこそ傑出したものがあると思っていて、彼らが置かれる抑圧された環境はあまりに現実で、それぞれが抱く不満と不安には質感がある。
寿司、握られるそばから食べちゃうから写真が撮れない。全部おいしかった。あと茶わん蒸しもやたらおいしかった。
忙しくなる前に旅行してる。
新玉ねぎが甘い。QOLが高まる。
天王寺にできてたミニヨンのクロワッサン食べた。確かにこれおいしいな…。幸せの味がする。
年度が変わった。いろいろ準備しないと。
「流血マルチバース」五条紀夫 #読了
まじでなんなんだろうこれ。どんな話なのかと聞かれた時に、自分の語彙力の範囲で形容するなら、「けったいな話」ということになるのかもしれない。マルチバースを組み込んだサスペンスやミステリはいろいろ類例があるところながら、力技の展開と枝葉の書き込みによって特異な作品になっている。強引な展開と収束する結末。論理も感情も消化できる前に流れていく。構成上、順番を決めてBACXで自分は読んだけれども、冒頭にもあるように順番なんて何でも良いのだろう。作家の書籍はチクワに続いて二作目で、未だにどういう人なのかよくわからない。たぶんけったいな話がうまい作家さんなんだと思う。
お昼、ケンタの鶏竜田バーガー食べた。うまいけど、ちょっと味濃い気もする。生姜が効いてる。
「たったひとつの冴えたやりかた」ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア #読了
良かった。今こそ読む価値のある作品なのかもしれない。共通の背景を有する、表題作を含む3つの中編。世界を構成する要素とそこに生きる彼らの書き込みが緻密で、かつ読みやすくてイメージしやすい。異種族の生態や社会の描写もリッチで印象に残る。ファーストコンタクトの側面から見ると、何よりそのプロセスの多様性と困難性を感じさせられる。高潔で勇敢な彼らのコンタクトが悲劇に終わることもあるし、誤解と困難の果てに奇跡に救われることもある。背景も概念も何もかも異なる集団同士の接触だからこそ困難で、それを乗り越えようとする物語は面白い。
普段電子書籍ばっかだから文庫本の文字サイズが目に来る…。でも早川書房ってこれでもちょっと大きい方なんだっけ。仕事も含めて、この文字サイズに相当する文章を読む機会が減ってしまった気がする。
「拾得物 南贍部学園生徒手帳」梨 #読了
生徒手帳の形式で書かれたモキュメンタリーホラー。いろいろ考えるなぁって感じ。奇妙な手帳と生徒のフランクな書き込み。手帳単体だけでもこの種の読み物としては成立している気もしつつ、そこに書き込みが加わることで動的な構造が入ってくるというのが面白いところなんだろう。好みからするとちょっと説明的過ぎる感じがあった。あと25条の表記がなんか意味あるのかと思ったけれど、これは単にミスなのかしら。
紙でしか読めない本を買いに本屋に来た。
「ハレー彗星の館の殺人」ロス・モンゴメリ #読了
楽しく読めた。冒頭の登場人物一覧と館のマップだけでテンションが上がるし、始まったら始まったで事件も謎解きも解決もなんかずっとバタバタしてる。20世紀初頭の時代背景とハレー彗星接近の狂騒を取っ掛かりとしつつ、賑やかなキャラクターの織りなす展開が退屈しない。何より口の悪い婆さんといろいろ気の毒なスティーブン君のコンビがとても良かった。地上の混乱と時代の理不尽に対して、ハレー彗星のスケール感の対比も印象的。