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Posts by すわぞ

釣り糸を垂れている人がいた。日がな一日。つい話しかけた。「釣れますか」「釣れませんねえ」見れば釣り糸は蜘蛛の糸である。穴の底には地獄が覗ける。「あの人、罪を償うまで釣られてくれないんですよ。いつまで待てばいいのやら」困った人なんですよ。そう言ってその人は笑った。
#140字小説
再掲です

9 hours ago 46 11 0 0

「言った」と「言ってない」の間には「こう受け止められることを言った」「こう解釈することを滲ませて言った」などがあり結局のところ人類の会話はよくわからん

1 day ago 34 5 0 0

本当に人の気持ちがわからない人は、自分が人の気持ちがわからない人であることにすら気づいていないものなのでは??

1 day ago 39 5 0 0

晴天である。田んぼに挟まれた道を長い葬列がゆく。遺影を掲げた女を先頭にした人々の列の後方には、笛吹き、ラッパ吹き、太鼓叩き、踊り子が続き、さらに仮装者、狐、狸、鼬、蟲と続く。異形の者どもがどんどん列に加わる。最後に故人本人が不思議な顔で付いてくる。晴天である。
#140字小説
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1 day ago 71 23 0 0

亡くなった祖母の体が狸になって驚いたが、それでも愛する祖母だった。正体が狸だったとしても。その後、父や母が死んだときも正体が狸だったと判明したが、それでもやっぱり愛する両親だった。狸だったとしても。みなしごの僕を皆で愛し、守り、育ててくれたのだ。人間だったとしても。
#140字小説

2 days ago 69 15 0 0

土の中で眠っていたら、小さな生き物に(地上ってどんなところ?)と訊かれたので、生きていた頃を思い出して話してやった。青空。太陽。川。木々。街。(一緒に行こうよ)生き物は羽化するときについでに私の魂も土から引き上げてくれた。蝉が空に飛び立つ瞬間、私も飛んだ。どこまでも。
#140字小説
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2 days ago 56 10 0 0

仕事おわらん

2 days ago 7 0 0 0

「先日助けて頂いた兎です。ご恩返しに」「帰れ」頑張って人の女に化けたのに一言で拒否された。「俺は動物だのに好かれやすいようでな」「それは貴方が優しい人だから」「お前みたいなのがよく現れる」前に来たのは蛍で、たった七日で死んじまった。お前ら、もう俺を哀しませないでくれ。
#140字小説
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3 days ago 62 13 0 0

えっくす、下手にバズると「どこが面白いの?」とわざわざリプしてくる知らない人にまで届く

3 days ago 22 0 0 0
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子供のころ読んでた本に「尚早」って言葉が出てきたときは読みかたがわからなかったが仮に『なおはや』として次のページに進んだ 読みがわからない漢字があっても意味のわからん単語があっても強引に読み進める姿勢でつっぱしったものじゃよ

4 days ago 56 7 0 1

メロス「おま、あれもこれも王に話したのか!」
セリヌンティウス「『アレ』ははまだ話してないよ、親友の特権として……」
王「待って教えて、わしも親友に混ぜて」

4 days ago 64 13 0 0

深淵をのぞく者は深淵からのぞきかえされるというが、大学二年のあの夏から、僕の深淵には常に彼がいて、こちらをのぞいてくるようになった。行方不明になったあいつだ。短所も長所もある普通にいい奴で、皆から好かれる奴で、僕の友人だった。彼の死体がある場所は誰も知らない。僕しか。
#140字小説

4 days ago 39 6 0 1

「獅子心王」って昔から「しししんおう」って読んでたけど本当にこの読み方で合ってるのかな?とふと思って調べたら合ってた 「し」が多すぎる

4 days ago 17 0 0 0

毎年この時期になると鮭にまじって人魚が川をさかのぼってくるのだが、別に産卵のためではなく、途中で熊を避けたりときには倒したりしながら山までやってきて、のんびり温泉につかって、またゆっくりと川を下って海に戻っていく。学者の間ではバカンスかダイエット目的と言われている。
#140字小説

4 days ago 70 15 0 0

田舎のコンビニに来たら店に猫が入ってきた。二本足で。お菓子などを普通にレジに出したし、店員も普通に会計した。驚いて見ていると店員が言った。「この子、近所の佐藤さんちの子だから」顔見知りなんだ。「二十歳超えてるからお酒も買えるし」そこ大事なんだ。猫の尻尾は二股だった。
#140字小説

4 days ago 82 31 0 0

「死体を埋めに行くから手伝って」と呼び出されて、山の中を背負って運んだデカい袋の中身は土だったし、僕が頑張って掘った穴に突き落とされたのは僕自身だったし、月の光で一瞬見えた彼女の顔は笑っても泣いてもなくて無表情で、黙って土をかけ始めた。
#140字小説
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4 days ago 52 13 0 0

『カラオケ行こ!』読んだ。これは面白い(なぜかファミレスの方を先に読んでしまってたけどそっちもめちゃくちゃ面白かった)

4 days ago 18 0 0 0
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「綺麗事言ってないで現実見ろ
よ」
「お前こそちゃんと現実見ろよ、このままじゃいよいよヤバいぞ」

4 days ago 152 42 0 0

「えーでは奴隷制度に賛成の人は右、反対の人は左に集まってね。右の人は今から奴隷です」

4 days ago 474 188 0 1

助手候補A「それではこれから推理対決をして、勝った方が先生の助手になれることとします。いいですね」
助手候補B「いいだろう」
名探偵「勝った方、自分が探偵になるという選択肢は?」

4 days ago 26 5 0 0

セリヌンティウスはメロスが10分遅れるたびに親友しか知らないメロスの恥ずかしい過去、甘酸っぱい記憶、くだらない過ち、黒歴史、あらゆる秘密を事細かに王に教えたので、共感性羞恥にもだえる王はようやくたどり着いたメロスがもはや他人とは思えなくなっていたのでした。

5 days ago 328 117 1 2

建物の幽霊を見たことがある。喫茶店だった。確かに中で珈琲を飲んだのだが、記憶はあいまいで、後日、その建物は何年も前に壊されてもう存在しないと知った。「あんた、この店を継がない?」老マスターにそう言われたとき、うんと答えていたら、僕は今もあの店の中にいたのかもしれない。 #140字小説

5 days ago 60 8 0 0

ちゃんと説明しないスタイルでいく

5 days ago 5 0 0 0

生贄を要求しないタイプの山神に仕える村「うちの村には墓がないんだよね、山神が全部もってくから」

5 days ago 37 5 0 0

もし人に生まれ変わりがあって、お前が生まれ変わってきたとして、女だったら嫁にしてやるよ。男だったら俺を退治する勇者にしてやる。まあどっちでもいいからまた来いよ。俺は何千年でもこの城にいて、どうせずっと退屈してるから。魔王は死体を窓から投げ捨てる。
#140字小説
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5 days ago 33 5 0 0
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疲れた

5 days ago 3 0 0 0

今日は休みのはずだったけど出勤してる くそ

5 days ago 22 0 0 0

いろいろあって人類は滅びてしまいました。人類に信仰されることで存在していたとある神様は、猫を撫でながら「お前は私を存在させてはくれないだろうなあ」と呟きましたが、猫が撫でのお礼に神様の指を舐めてくれて、「まあこんな終わり方もいいか」と言って、すうっと消えていきました。 #140字小説

6 days ago 73 22 0 0

とても大きなせんそうがあって、地球上の神様はみんな消滅してしまいました……信者たる人間がいなくなったので。唯一残ったのは密林の奥の名もなき女神様だけ。葉っぱを服にした人間たちが捧げる花を笑顔で受け取ります。人間ももうこの森にしかいません。全てがまたここから始まります。
#140字小説

6 days ago 49 7 0 0

王を生き返らせてくれと騎士に頼まれ、呪術師は頷く。「但し一つ命を戻すには一つ命を捧げなきゃならん」そして頭上を飛ぶ蝿を捕らえ、潰し、何やら呪文を唱えだした。暫くして王が甦った。騎士は呆然と呟く。「王の命は蝿程度か」「誰だってそうさ。蝿を馬鹿にしたもんじゃない」
#140字小説
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6 days ago 30 6 0 0