Advertisement · 728 × 90

Posts by Futoshi Hoshino

テゼーの槍とハッセルトのカワハギ ──守章先生の思い出 | PRE・face | Vol.42 | REPRE 「結局のところ」、先生の仕事を語ることはもとより、単に先生を話題にすることさえも私にはその権限も正当性も能力もないので、烏滸がましくも二三のくだらない思い出話で読者に甘んじてもらおうと思います。冒頭から場違いの「結局のところ」とは、先生のフランス語の口癖をわざともじって使わせていただいただけです。フランス語で「結局のところ」を言うためにはいろいろな表現がありますが、お付き合いをさせていただいて間もなく先生の口から良く「Après tout...」という言葉がこぼれることに気付きました。別に凝った表現ではありませんが、日本の方の口からこの表現を聞くことは小生は外に例を知りません。そもそも先生のフランス語というのは、外の日本人と比べて桁違いのうまさがありました(そう言ってしまってたくさんの友人の顰蹙を買うことは覚悟済みですが、本当にそう思いますので仕方がありません)。難解な語彙、複雑な構文を名人芸的に扱えるというより、あくまでも声から、フォネーから、その抑揚、その息、又その粋からでも言葉や意味の流れをうまく制御できるその類稀な才能と鋭い感性に、いつも感心しておりました。それがどこで育まれたのかと言えば、間違いなく劇場であり、五十年代のパリ左岸の舞台に登場していた俳優のせりふまわしを聞いてとしか私には考えられません。

最後に番外編として、パトリック・ドゥヴォス「テゼーの槍とハッセルトのカワハギ──守章先生の思い出」(vol. 42、2021)を。タイトル通りの追悼文ですが、とにかくいろいろな意味で破格の文章だと思います。 www.repre.org/repre/vol42/...

1 week ago 2 0 0 0
研究者の「持ち歌」 | PRE・face | Vol.32 | REPRE 最近、研究成果の発表ないし講演というものについて、つらつら思うことがある。

香川檀「研究者の「持ち歌」」(vol. 32、2018)も、公開当時読んで強い印象を受けました。通常の学会だと、運営の背後にひしめくこうしたエピソードはあまり公にされないような気がします。 www.repre.org/repre/vol32/...

1 week ago 2 0 1 0
表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:PRE・face

学会のあり方についてとりわけ示唆的だと思ったのが、吉田寛「「裏番組を見逃す」こと」(vol. 28、2016)です。この文章を読んで、シュトックハウゼンの『家のための音楽』にも興味をもちました。 www.repre.org/repre/vol28/...

1 week ago 1 0 1 0
学会が終わる日 | PRE・face | Vol.30 | REPRE

昨日ポストした『REPRE』の巻頭言がそれなりに読まれているようなので、唐突ながら、ここでわたしの好きな巻頭言をバックナンバーからいくつか紹介させてください。まず何よりも最高なのが、熊谷謙介「学会が終わる日」(vol. 30、2017)です。 www.repre.org/repre/vol30/...

1 week ago 7 0 1 0
反復、対立、強意──接頭辞をめぐって | PRE・face | Vol.56 | REPRE

もうだいぶ前のことですが、表象文化論学会のニューズレター『REPRE』第56号に「反復、対立、強意──接頭辞をめぐって」という巻頭言を寄せました。同号には、昨年末に開催されたオンライン研究フォーラム2025の報告も掲載されています。 www.repre.org/repre/vol56/...

2 weeks ago 16 2 0 0

こちら一週間後となりました。古田さんのご本はこれまでにもいろいろ読んできましたが、今回は新刊の『懐疑論』と『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』の基本』を読んで考えたことについて、ざっくばらんにお話できればと思っています。

2 weeks ago 0 0 0 0

今年度、特別編集委員というかたちで関わっていたartscape 30周年記念企画の「編集後記」を書きました。 artscape.jp/article/63514/

4 weeks ago 3 0 0 0
Preview
クリスト、25年前のプロジェクトを現地で振り返る。 25年前、茨城県北部に1,340本もの巨大な傘が出現しました。18日間だけ展示されたクリストとジャンヌ=クロードの作品です。たくさんの人々が関わった一大プロジェクトの全容を振り返る展覧会が〈水戸芸術館 現代美術ギャラリー〉で開かれるのを機に…

ナショナル・ギャラリーでは、クリスト&ジャンヌ゠クロード《アンブレラ》(1991)のドローイングも若干見ることができた。このプロジェクトのことは先日の森司さんとの対談でも話題になったばかりだったので、個人的に不思議な邂逅だった。 casabrutus.com/categories/a...

4 weeks ago 4 0 0 0
Locally Interested - ICA-Sofia Exhibition projects initiated and held by ICA-Sofia in international context. Off-site projects, international forums, fairs, etc.

最終日は出発まで時間があったので、ナショナル・ギャラリーでやっていたクリスト&ジャンヌ゠クロードなどを見た。そのあとネドコ・ソラコフの展示(@ICA)に立ち寄って、1999年にICAで企画されたLocally Interestedという展覧会のことをいろいろと聞かせてもらった。 www.ica-sofia.org/en/projects/...

4 weeks ago 1 0 0 0
Advertisement
Preview
The Extraordinary Radical Figures in Contemporary Philosophy and Art | イベント | 東アジア藝文書院 | 東京大学

2日目の収穫は多すぎて書ききれないが、友人のボヤン・マンチェフが最近書いたドゥルーズ論を何冊か貰って、それについて空き時間にいろいろなことを話した。たとえばフェルディナン・アルキエとジョー・ブスケがカルカソンヌで同郷だったことなど。 www.eaa.c.u-tokyo.ac.jp/events/philo...

1 month ago 1 0 1 0
Preview
The Extraordinary Radical Figures in Contemporary Philosophy and Art | イベント | 東アジア藝文書院 | 東京大学

今回もよい研究交流ができました。1日目の美術関連のワークショップでは、ソフィアのナショナル・ギャラリーに丸木夫妻の作品(ドローイングやスケッチ)が思いのほか沢山あることがわかったのが収穫だった。 www.eaa.c.u-tokyo.ac.jp/events/philo...

1 month ago 1 0 1 0

ソフィアに来た(1年ぶり8回目)。今年1月に通貨がユーロに変わったこともあり、昔とくらべて物価が上がったことがよくわかる。コロナ前のパリ、ブリュッセルあたりにいるような感覚。

1 month ago 4 0 1 0

こちら一週間後になりました。当日はシンポジウムのほか、甲南大学・九鬼周造文庫の貴重資料(講演で話題にする書籍など)もいくつか展示される予定です。

1 month ago 1 0 0 0
Preview
202604 「群像」最新号(群像2026年4月号)のページです。文×論。ジャンルを横断して「現在」にアクセスする月刊文芸誌。

現在発売中の『群像』2026年4月号に、連載「九鬼周造」の第7回「偶然の驚異」が掲載されています(480-494頁)。今回論じたのは主著『偶然性の問題』。次回は『人間と実存』(1939)に収められたいくつかの論文を取り上げます。 gunzou.kodansha.co.jp/indexes/2512

1 month ago 5 0 0 0

こちらこそ、気づくのが遅くなり失礼しました! シェリング由来のタウテゴリー/トーテゴリーについては自分の理解が至らぬところが多かったので、柿並さんの論文は大変勉強になりました。

1 month ago 0 0 1 0

こちら定員に達したとのことです(関係者席があるので、ご興味のある方はお知らせください)。対談相手の森さんは水戸芸術館に長くお勤めだったということもあり、ここ30年ほどの現代美術の変化についてもいろいろと伺えればと思います。

1 month ago 1 1 0 0
Preview
【イベント&オンライン(Zoom)】『懐疑論』・『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』の基本』(中央公論新社)刊行記念 古田徹也×星野太トークイベント | 代官山T-SITE

再来月の4月15日(水)に代官山蔦屋書店(+オンライン)で古田徹也さんと対談をします。古田さんのご新著『懐疑論』『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』の基本』(いずれも中央公論新社)の刊行記念イベントです。 store.tsite.jp/daikanyama/e...

2 months ago 2 0 1 0
Preview
甲南大学 甲南大学は昭和26年に大学設立。神戸にキャンパスを持ち、学部・大学院研究科・専門職大学院を有する総合大学。開学以来、人間性を重視した教育を実践しています。

甲南大学のHPにも案内が出ていました。第7回九鬼周造記念シンポジウム「九鬼周造のマルジナリア──余白を読む」(3/14) www.konan-u.ac.jp/kihs/news/ar...

2 months ago 0 0 1 0
Post image

3月14日(土)に甲南大学で行なわれる第7回九鬼周造記念シンポジウム「九鬼周造のマルジナリア──余白を読む」に登壇します。定員50名(無料・事前登録制)とのことです。 docs.google.com/forms/d/e/1F...

2 months ago 6 1 1 0
Advertisement
Post image

3月10日(火)に金沢21世紀美術館シアター21で行なわれるトークイベント「共生から〈場所〉をまなざす──制作、アート、アーレント」に登壇します。 blissnaturalperfumery.com/articles/202...

2 months ago 4 0 0 0
Strategies of Resistance: On Ambivalent Words in Jean-François Lyotard | Technophany, A Journal for Philosophy and Technology

F. Hoshino, "Strategies of Resistance: On Ambivalent Words in Jean-François Lyotard”, Technophany, vol. 2, no. 1, p. 1-17, Jan. 2026, doi: 10.54195/technophany.19592. technophany.philosophyandtechnology.network/article/view...

2 months ago 7 0 0 0
Preview
『甦る田辺哲学』書評会 | イベント | 東アジア藝文書院 | 東京大学

2月24日(火)に行なわれる『甦る田辺哲学』(法政大学出版局、2025年)の書評会でコメントをします。 www.eaa.c.u-tokyo.ac.jp/events/20260...

2 months ago 1 0 0 0
『赤の自伝』アン・カーソン|海外文学|書籍|書肆侃侃房

昨日、ドイツから来た客人と話しているときに、Anne Carson, Decreation (2005) のことが話題になった。聞きおぼえのある著者だと思ったら、数年前に邦訳が出た『赤の自伝』の人だった。 www.kankanbou.com/books/kaigai...

2 months ago 1 0 0 0
Preview
評伝 田辺元(藤田 正勝)| 京都大学学術出版会 田辺元(1885〜1962)は自分の生涯についてほとんど語らなかっただけに、その人物については膨大な哲学著作の影に隠れたままになっていた。本書では、田辺の人柄や生き方を明らかにすることで、厳密な思索と対照的な田辺元の人格を描く。初の本格的評伝。新資料「義兄田辺元の思い出─附、姉千代子のこと」を収録。

藤田正勝『評伝 田辺元』(京都大学学術出版会、2025年)を読んでいるが、附録として収められている「義兄 田辺元の思い出──附、姉千代子のこと」(竹内きみ)がいろいろと興味深い。田辺が食べ物──とくに甘い物──へのこだわりが強い人だったというのは意外だった。 www.kyoto-up.or.jp/books/978481...

2 months ago 3 0 0 0
Preview
意識に直接与えられているものについての試論 - 白水社 哲学者であるとともに数学者・文学者であり、仏教にも造詣が深い──ベルクソンの統一的な全体像がわかる、本邦初の個人完訳! 全7巻+別巻の口火を切るのは『時間と自由』として有名な論考。

そのような学恩があるので、竹内先生が手がけられた『新訳ベルクソン全集』(白水社、未完)も、基本的には新刊が出るたびに買い求めてきた。この訳業に対する竹内先生の個人的なパッションについては、第一巻の「月報」に記されている。 www.hakusuisha.co.jp/book/b206425...

2 months ago 0 0 0 0

竹内信夫先生には、大学1年生のときにフランス語の初級文法をひととおり教わった。2001年のこと。竹内先生も共著者のひとりになっている『ジュネス仏和辞典』の文法要覧を教科書として使われていた。厳しい先生だったが、いまはもうない学内の同窓会館で、学期末にクラス全員と打ち上げをしてくださったことを覚えている。

2 months ago 4 0 1 0
Preview
【3月6日(金)開催】artscape 30周年記念トークイベント「1995 ⇄ 2025 ⇄ 2055 ── アートシーンとアートメディアの60年を考える」 – artscape 1995年、自館のホームページをもたない美術館の情報発信支援からスタートしたアート情報サイト「artscape」は、おかげさまで30周年を迎えました。 ネット黎明期の熱気から、芸術祭や地域プロジェクトへと多面化・個別化する現在、そして30年後の未来へ──。 この節目を記念し、artscape30周年特別編集委員を務める星野太氏(美学・表象文化論)、そしてartscapeの黎明期に運営スタッフを務め...

3月6日(金)にartscape30周年記念トークイベントに出ます。定員70名(無料・事前予約制)とのことです。 artscape.jp/article/59507/

2 months ago 5 2 1 0

倉敷での仕事、オーガナイザーの川上さんのおかげでとても充実したものになりました。岡山・京都・東京(!)から多くの方が足を運んでくださり、いろいろと刺激をもらいました。ぜひまた遊びに行きたいと思います。

2 months ago 3 0 0 0

2月1日(日)の16:00より、岡山県倉敷市のKAGで「パラサイトとは何か」というレクチャーを行ないます。詳細は川上幸之介さんのInstagramで。なお現在KAGでは「危(木)口統之展」が開催されています。 www.instagram.com/kawakami_lab...

2 months ago 6 0 0 0
Advertisement

無粋を承知で指摘すると、2月号掲載のタイトル「ギリシアの夏」の由来はJacques Lacarrière, L'été grecですね。ロラン・バルトのコレージュ・ド・フランス講義に出てくる「イディオリトミー」概念の出典(そして野崎先生はこのバルトの講義録の訳者である)。

3 months ago 0 0 0 0