「黄金仮面の王」マルセル・シュオッブ/大濱甫、多田智満子、垂野創一郎、西崎憲・訳 読了
帯に書かれた「物語群」の評に相応しく、全二十二編もの短篇が収録されています
言葉によって映し出される、めくるめく幻想世界にうっとり…。お話はどれも数ページで終わるものばかりですが、あまりの読み応えに短篇小説であることを忘れてしまうことを何度か繰り返しました
編ごとに変わる世界一つひとつにどっぷりと浸かるという贅沢で幸福な読書体験に、「不思議の国に迷い込んだアリスって、もしかしたらこんな気持ちだったのかも…」なんて考えも浮かんだりしました
気持ちのいい陶酔感を味わえる一冊でした
Posts by チカ@読書
7冊もお迎えしました!満足!!
読了ペースに積読ペースが全く追いついてないけど、それはそれ…
初めて行く評判の良いカフェでモーニングをいただき、読書をし、さらに足を延ばして本屋さん巡りをする
なんて素敵な休日
「雨雲の集まるとき」ベッシー・ヘッド/横山仁美 訳 読了
文学フリマでお迎えした一冊。小冊子も二冊いただきました
アパルトヘイト時代の南アフリカを舞台にした物語ということで、正直恐々と読み始めたのですが、気付けばかじりつくように読んでいました
差別、抑圧、悪意、慣習、教育についてなどなど、人間らしい生活とは何か、人間らしい生き方とは何かについて考える種が散りばめられた物語でした
馴染みのない単語や名詞にはページごとに脚注が載っていました。章や本編の後にまとめて脚注が書いてあるタイプだとページを繰る作業で没入感が薄れてしまうので、同じページで脚注が読めるレイアウトはとても助かりました
「物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集」
リフアト・アルアライール 編/藤井光 訳/岡真里 監修・解説 読了
2024年の初版刊行時にお迎えした一冊
読み始める勇気が出せなくてずっと積読本コーナーに待機してもらっていたのですが、最近になってようやくページを繰る決意が固まり、読み通しました
物語が見せてくれる美しい景色、恐ろしい体験、痛みや悲しみ、諦観、辛抱強さ、希望と絶望
胸が苦しい
これが物語の力
上記感想だと『もしかしたら生殖や性愛や愛情の定義が変わるかもしれない』という具体的事象に対して怖さを感じてるように受け取れるなぁという気付き
それだとちょっと(だいぶ)ズレてるので訂正…
『もしかしたらこうなる=生殖や性愛や愛情の定義が変わる=こうなってほしくない』という怖さではなく、『「常識」や「正常」は容易く変わり得る→世界/社会なんてものは実はゆるゆるぶよぶよな不定形でそんな不確かなものを地盤と信じて生きている』ということに対する怖さです。『いつでも崩れる/壊れる/潰れ得る地盤』が怖い
これもまだ、ちゃんと言い表せていない気がする…けど先のよりは近付いたはず…
「消滅世界」村田沙耶香 読了
怖かった…特に終盤は、私的にはホラー小説に分類したいくらいに怖かった…
人間社会における「常識」や「正常」が不変ではなく可変なのだと、まざまざと突きつけてくる一冊でした
現実世界でも、「常識」や「正常」の脆さ儚さを実感する機会があります。煙草/喫煙者の立ち位置の変化や、パワハラやセクハラの定義、終身雇用制度の限界、性の分類、etc…
かつては当たり前とされ覆ることはないと思われていた数々のことが、現実に、どんどんひっくり返っている。そんな現実があるからこそ、この小説には不気味な説得力があります
だからこそ、怖い
『もしかしたら、こうなるかもしれない』から
「あした死ぬとしたら今日なにをするか」寺山修司 読了
十九で病を宣告されそれからずっと死と向き合い続けた著者の、死を見つめた言葉が集められた一冊
反省点がひとつ
この本は小説のように一気に読み通すのではなく、詩集のように夜ごとに数篇ずつ、少しずつ味わいながら読み進めるべきだったな…と
共感できる篇もあれば、そうでない篇もあり
やけに胸を打ってきた篇もあり
それは、こんなことばでした
「(前略)それゆえドラマでもっとも美しいのは、人が自分の名を名乗る時ではないか……、とわたしはふと考えました。──『家出のすすめ』」
「透明な夜の香り」千早茜 読了
香りたつ文章、という感想をどこかで見て以来、読むのを楽しみにしていた一冊。香りたつ文章、まさにその通りでした
嗅覚は五感の中でも特に、他者に説明するのが難しい感覚だそうです。そんな扱いづらいテーマである「香り」を堂々中心に据えて、それをこんなにも馨しい物語に仕立て上げてしまうとは……千早さんの文章に始終うっとりしながら読ませていただきました
解説が小川洋子さんだったのも嬉しいポイントでした(解説もしみじみと味わって読みました)
Skyblur初使用
本日、映画館で『プロジェクト・ヘイル・メアリー(吹替版)』を鑑賞してきました!
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
原作ではそれなりの文量を『科学』に割いていましたが、映画では科学の比重は低めで、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○が軸になっているなと感じました。映画を観てから小説を読む場合も、「これってこういうことだったのか」という発見があって小説も楽しめると思うので、そういう意味でもとても良い映画だと思いました
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○映像美も盛りだくさんで、目と耳で楽しむプロジェクト・ヘイル・メアリーでした。満足!
明日は一日フリーなので、カフェに行って本を読んだり、映画を観たりしようと思っている
いま読みかけの一冊は残り1/4くらい。読み終わるだろうから、もう一冊新しく読み始める本を持っていくつもり…だけど、積読本はどれも読みたい本ばかりなので、次の一冊をどれにするか、悩みどころ
今日、初めて行った本屋さんで何気なく手に取った一冊、パッとページを開いてみたら、そこに「これは──/カステーラのように/明るい夜だ」という一節が載っていて、それを目にした瞬間
あ!!
これ江國さんの小説に出てきたやつだ!!!
って「進●ゼミでやったところだ!」と同じテンションになりました
ご縁を感じたのでそのままお迎えしました
(上記の詩は江國香織さんの「ホリー・ガーデン」という作品に登場します)
久しぶりに本屋さん行脚していっぱい本を買いました。8冊!さらば渋沢さん…!
今はもう文庫本が単行本と同じくらいの値段ですね。1000円超えの文庫本も珍しくない
昔は500円くらいで買えたのにな…
「11文字の檻 青崎有吾短編集成」青崎有吾 読了
Blueskyで知ってお迎えした一冊。3ページの掌編から手に汗握るアクションまで、読み応えのある作品が8篇収録されています
印象に残ったのは「加速してゆく」「your name」「恋澤姉妹」、中でも表題作である「11文字の檻」には特に引き込まれました
謎解き系(推理小説、ミステリー)のお話はそれほど得意ではないけれど、「11文字の檻」はぐいぐい読めました
「11文字の檻」を最後まで読んで、世界がぐらぐらしている時勢の今、読むことができて良かったなと思います
「タタール人の砂漠」ブッツァーティ/脇功訳 読了
この本を読み始めたのとほぼ同時に自分のこれから先の生き方について多少なりとも考えなければいけない状況になったので、傷口に塩を塗り込むくらいしみる読書体験となりました
「若いからまだ大丈夫」って思うのも、無双する夢想も、ある時から急に時間の進みが速くなるのも、日常がただの繰り返しになることも、そうして気付けば残り時間よりも来し方の方が長くなっていることも、全部覚えがあるので……本当に身につまされる物語でした
「ブーズたち鳥たちわたしたち」江國香織 読了
やっと読めました、江國香織さんの新刊。おとぎ話みたいな雰囲気で、江國さんの文を読む幸福とも相まって始終ふわふわとした心地で読み通しました
一見すると関連なんてなさそうなのに、読み進めると前の編のキーワードや登場人物がさりげなく出てきて繋がりを感じさせてくれて、最後はくるっと全部の編が包括されて一つのお話だったんだって実感できる、そういう仕掛けのある連作短編/中編という形式が好きなので、江國さんの作品でそれが読めてとても嬉しかったです
「ある愛の寓話」村山由佳 読了
帯の宣伝文句に興味を引かれてお迎えした一冊。帯の裏面には「言葉は通じない。けれど、たしかに愛がある。」
〈人ならざるもの〉との愛にまつわるお話が六篇収録されています
中でも「グレイ・レディ」と「訪れ」が心に残りました
素敵なラブストーリーでした
「生きるための表現手引き」渡邉康太郎 読了
「一度なにかに熟達したり、上達したりしてしまえば、できなかった頃の自分やその感覚を取り戻すのはほぼ不可能」という記述に、思わず深く頷いてしまいました。何かを始めるとき、その時でなければできないことがある。右も左もわからず拙いからこそ、あの手この手でどうにかしようとする。そうした工夫を凝らすのがまた楽しかったりもします
スパーリングパートナーの話も、なるほどなと思いました。切磋琢磨し合える関係はとても貴重だと、年を追うごとに実感しています
なにかやってみたい
そんな純粋な気持ちをくすぐってくれる良書でした
各章の末尾には章の内容を深掘りする手掛かりとなる書籍が紹介されています
何冊か目星をつけて付箋を貼りました
知りたい、考えたいという欲求が高まっているうちに読みたいけど次に控えている本も読むのを楽しみにしていた一冊なので悩ましい…
「複数の言語で生きて死ぬ」山本冴里・編 読了
大学の教材に、と前書きにあったので、硬くて読みにくい文章なのではと身構えたのですが、良い意味で裏切られました。しかし、戦争や内戦、言語に起因する苦しみや悲しみなど、内容はかなり重い…。でも、その重苦しさを抱えながらでも読み、考える価値のあるテーマだと思いました
特に印象に残った部分を以下に抜粋
「ペレヒルと言ってみろ」/第5章「『あいだ』に、いる」/ショルダーバッグを斜めにかけた男性/スレイマン・ディアロ
「プロジェクト・ヘイル・メアリー(下)」アンディ・ウィアー/小野田和子訳 読了
二日続けて一日(下巻の方はなんと半日!)で一冊を読了…?!自分でも驚いています
面白さがますます加速する下巻、ページを繰る手を止められませんでした。素晴らしく面白かった!大満足!
そして下巻もやっぱり感想が言いづらいです。何ひとつネタバレしたくないから!何も知らないまま読んだ方が絶対面白いから!
本当に面白く、しかも読みやすい作品でした。SF小説特有の『科学』に苦手意識のある人にもおすすめです。知識(蘊蓄)もぐいぐい読ませるパワーのある作品です
しっかりと原作を堪能できたので、これで心置きなく映画を観に行けます
「プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)」アンディ・ウィアー/小野田和子訳 読了
読みました!なんとまるまる一冊を今日一日だけで!読むスピードが遅い自分にとっては快挙!
評判に違わぬ面白さでぐいぐい引っ張ってもらって読み終わりました!
しかし、面白さに比例して感想を言うのがとても難しい作品です。というのも、どこをかいつまんでもネタバレになってしまいそうだから…!
この作品は事前情報を仕入れずに読んだ方が絶対に面白いと思います(なので、あらすじすら慎重に回避し続けた過去の自分に盛大な拍手を送りたい)
映画が公開される前にと積読順を繰り上げて読み始めたのは大正解でした
引き続き下巻を読みます!
「ガラスの森/はだしで海へ」小手鞠るい 読了
もしもこの作品を主人公カナと同じ年の頃に読んだとしたら。きっと、もっともっと深く心に刻まれたに違いない、という確信があります。
十五歳あるいは十八歳を遥か過去に置いてきた今読んでもぐっと心に迫るものがあるのだから間違いない。
美しい物語だったと、しみじみと余韻に浸っています。
「言語化するための小説思考」小川哲 読了
小説を書く時やその前段階である構想を練る時に小説家(著者)がどんなことを考えているのかを辿りながら、「面白い小説/その定義とは何か」を思索する一冊
小説という完成された作品(小説)からは制作過程を読み取ることは難しいので、その点でもとても興味深く読みました(この読書は一個人の完全なる趣味なので、この表現は純粋に賛辞の意です)
小説という表現形態の独自性や不自由さを織り込みながら順を追って展開されていく論がとても楽しかったです
誰に向けて書くのか、何を書くのか×どう書くのか=作品の質……なるほどと唸らされるキーワードが頻出した一冊でした
プロジェクト・ヘイル・メアリーの文庫本上下巻をお迎えしました!やった!
映画が公開されてネタバレが出回る前にまっさらな状態で楽しみたいから、今読み途中の数冊を読み終わったら読み始めます
【実験】こちらのポスト、拡散お願いします。
blue skyでの日本市場における拡散力のテスト調査となるのでご協力ください。
プロジェクト・ヘイル・メアリー、ついに文庫本刊行!
お迎えに行かなければ…!
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イエス。きみはぼくに感想を与える、質問?
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「暗闇に手をひらく」大崎清夏 読了
このアカウントのTLで知った一冊
ほんの少しだけ山登りを嗜んだ時期があったので、「詩人」「燕岳、秋、立つ」「循環に、混ぜてもらう」などの作品はことさらにじっくりと味わうことができました
実際に経験した出来事でなくてもまるで経験した/経験しているように没頭させられるのが文学作品のすごいところだけど、普段は忘れている記憶を鮮明に呼び起こすことができるというのもまたすごいことだな、と思いました
良き本との出会いに感謝