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Posts by 紅玉(りんご)

そして何よりロキ。アースガルズに敵対している霜の巨人の一族の血を引くのにオーディンと義兄弟になっているトリックスター。小狡くて、腹立たしいのにその頭の良さゆえ、困った時は神々がつい頼ってしまうロキ。彼がいてこそ、物語は生まれるし、ラグナロクは起こる。
もの悲しい、けれど最後には希望もある終わり方をする北欧神話はやっぱりロキがいてこそだなぁと、改めて思ったのでした。

4 days ago 0 0 0 0
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物語北欧神話 ニール•ゲイマン

本を読む楽しさを知ったのがギリシャ•ローマ神話で、こっちは私が衝撃を受けた神話。その北欧神話を再話したものがこの本。北欧神話自体残っている話が少ないらしく、ほとんどが知っている物語だったけど、もう一度読んでも魅力的。

#読了

神話の中では一番、北欧神話が好きで、大きな理由は"ラグナロク"にある。岩波の北欧神話を読んだ時、どれほどびっくりしたか。主な神々がみんな滅ぶことに。

4 days ago 0 0 1 0
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あなたの人生の物語 テッド•チャン

テッド•チャンは物語をつくる力、発想力がずば抜けてる作家だよなぁと、息吹に続いて思ってしまったわけです。表題作、『理解』『ゼロで割る』が読み下すのに時間がかなり掛かってしまったけれど、かなり面白かった。

#読了

表題作、『ゼロで割る』『七十二文字』『地獄とは神の不在なり』はしばらく頭に残りそう。8編の短編集でどれも出来が良くて、その内の半分がお風呂入ったりしてるときに過ぎるって、やっぱりとんでもない。
ジャンルとしてはSFだけれど、この人の場合ジャンルで括れないものがいつまでも頭や心に残るから厄介だ。

6 days ago 2 0 0 0

小説の中で起こっていることは、淡々と片付けられないものが多いのに、どこか他人事のように突き放した文章で、著者の文章のスタイルなのか、自分からそこへ入り込まないようにしているのか図りかねた。

読みにくいわけではないし、今まで読んだ小説の中でも、これだけ感情を揺すぶられないものもそうないんだけれど、それでも核のようなものが心に居座りそうな不思議な作品でした。

2 weeks ago 1 0 0 0
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怖るべき子供たち コクトー

母から借りた私より年上の本ゆえ、ボロボロご容赦。エリザベートとポールの姉弟を主とする物語で、二人は十代後半にも関わらず、大人になることより子供であること、子供特有の世界で生きることを選ぶ。

#読了

感情のうねりのようなものが文章からとりにくくて、どうしたものかと思ったらラストに訳者(この訳者にまずびっくりした。東郷青児です、画家の)が「ほとんど色彩を感じない」と書かれていて、「元々そういう小説なのね」と納得した次第。→

2 weeks ago 1 0 1 0
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ネギをうえた人 金素雲編

表題作含む朝鮮民話集。すっきりしない話や日本民話に似たような話も多々ある中、聞いた物語を大事に袋にしまう人の話や旅に出る王の話など面白いものや心に響くものもあり、さらっと軽く読める子供向けの本で楽しめました。表題作ははなかなか強烈。

#読了

2 weeks ago 1 0 0 0
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エピクロスの処方箋 夏川草介

医療と人、生と死、人と人を描いた医療小説。登場人物たちの魅力的なこと!主役のマチ先生はもちろん、友人の花垣さんや患者さんたちも。静かに涙しそうになるところも笑うところもあり、たいそう面白かったです。
で、御鎌餅と長五郎餅が食べたくなったw

#読了

2 weeks ago 1 0 0 0
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若きウェルテルの悩み ゲーテ

"恋は盲目"とは言うけれど、ここまで視野が狭くなるのもなかなかない。だから"若い"のだろうけれども。ちなみに訳も古く少々読みにくい。高橋義孝訳なので。魔の山もだけれど、いずれ新訳で読みたい一冊。

#読了

3 weeks ago 1 0 0 0
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硝子戸の中 夏目漱石

再読。久しぶりに読んだら初読とは結構違った印象をもったのも多かったものの、同じ部分もあって「漱石、大概めんどうな性格してるなぁ」は変わらず。

#読了

「縄暖簾の隙間からあたたかそうな煮〆の香が煙と共に往来へ流れ出して、それが夕暮の靄に融け込んで行く趣なども忘れる事が出来ない。」とか情景も匂いも漂ってきそうな文章もあれば、飼ってる猫がごま油のたっぷり入った鍋に入ってしまい、そのテカテカの体のまま原稿紙の上に寝転んで難儀した話とかもあったりする。

"文豪夏目漱石の御本"と堅苦しく捉えずに「人間」夏目漱石に触れるには良い随筆なんじゃなかろうか。

3 weeks ago 1 0 0 0
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にも関わらず、面白いのだ。混乱もさせずに読まされてしまうのだ。さすが直木賞作家。……この小説が書かれた時点では佐藤正午は直木賞取ってはいないけれども。津田が直木賞作家なんだから、こう書いてしまっても問題ないはずだ、きっと。

4 weeks ago 0 0 0 0

直木賞作家にも関わらず、今は尾羽うち枯らしている津田が事件に関わりながら、それを題材にこの物語を書いているていを取っている。全部が終わった段階で過去を振り返るのでなく、ある地点まで日数が経っては書き、また進んでは書きしている。しかも、津田視点以外の文章もある。ようは彼が想像して創造して書いた文章がある。

入り組んだ事件、信用ならない文章、相関図を書いたら(図だから"描く"かもしれない)ぐちゃぐちゃとしそうなヤヤコシイ登場人物たち。→

4 weeks ago 0 0 1 0
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鳩の撃退法 佐藤正午

まずはあらすじから、とは思ったもののどう書き出せば良いやら。物語が大きく動くのは背表紙にもあるように主人公の津田が3000万円オーバーの大金を手に入れ、その内の一枚を使ったところ偽札だったことからではあるのだが。それが過去の失踪事件と絡んだりする。

#読了

で、なぜあらすじが書きにくいか。事件がいくつか絡み合ってるのがひとつ。それとこの小説のメインである津田が作家で「この小説を書いている」のが二つ目。→

4 weeks ago 0 0 1 0

二人が恋をしてそれぞれがそれぞれに懸命に生きて行く姿は感情的に揺さぶることよりももっと深いものを、ティーンエイジャーらしい思考や死を内に抱えた者を通して描いたヤングアダルト向けの小説でした。

1 month ago 0 0 0 0
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さよならを待つふたりのために ジョン•グリーン

16歳のヘイゼルは甲状腺がんが肺に転移して以来酸素ボンベが離せない生活をしている。外の世界に触れさせたい母親に連れて行かれたサポートグループ内で骨肉腫で片足を失った青い瞳が美しいオーガスタスと出会い、お互いに惹かれあっていく。

#読了

あらすじからして、悲劇しか待っていないのが分かるし「あー、泣かされるんだろうな(しかも安っぽく)」とかテンションがあまり上がらない中読んだ本作。泣きませんでした。泣かされませんでした。→

1 month ago 0 0 1 0
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不思議を売る男 ジェラルディン•マコックラン

エイルサが図書館で知り合った、素性がまったく分からない、本の国から来たと言う不思議な男がひょんなことから母の古道具店で働くことに。この男、店の古道具の由来を客に語って聴かせ、客をその品物に夢中にさせて売ってしまうのだ。

#読了

各品物にまつわるお話が11編入った児童書。ミステリー仕立てのものもあれば怪奇ものやちょっとした恋愛ものなどジャンルも広ければ、お話の舞台もイギリスや中国、インドなど場所も広い。児童文学らしい児童文学で、品の良い短編集でもありました。

1 month ago 1 0 0 0

ゴースト三部作を纏めての感想は、こちらの(私の)固定概念を打ち砕くような描写がそこかしこにあって、小説の楽しさ、醍醐味がつまっていました。語るべきは語り、秘すべきは秘し、きちんとおさまるところに納得のいく形で終わる、素晴らしい小説でした。読んで良かった。

1 month ago 0 0 0 0
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ゴーストダンス スーザン•プライス

カシの木に金の鎖で繋がれた世界でいちばん物知りの猫が語るお話、最終巻。
北の地方を死に追いやる皇帝の圧政をなんとかしようと見習い魔法使いが皇帝の元へ向かうが、彼の心は割れた鏡のように全てが歪んで見え、残虐行為を止めることは叶わず……。

#読了

ゴーストシリーズ最終巻。最終巻に相応しい結末。そして北欧神話を改めて読みたくなる終わりでした。
あらゆる物を手に入れた者ほど貧しく、寂しく、幸せからほど遠いものはないなと。それでも生にしがみつく姿は哀しい。眠ることすらままならぬのに。

1 month ago 0 0 1 0
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ゴーストソング スーザン•プライス

カシの木に金の鎖で繋がれた世界でいちばん物知りの猫が語るお話、第二巻。
魔法使いの男性が、奴隷の男性から夏至生まれの男の子を弟子として譲ってもらおうとして、拒絶されたところから話は始まる。

#読了

一巻では魔法使いの女性が、奴隷の女性から冬至生まれの女の子を弟子として譲ってもらうところからスタートしているので、最初っから展開が真逆。
こちらも一巻同様、というかより苛烈かもしれない。ただ八割救いはなくても、それでも突き放したままにはしない。一巻のゴーストドラムに惹かれた人なら安心して読んで大丈夫かと。
きっと最終巻も苛酷だろうけど読むのが楽しみ。

1 month ago 0 0 0 0
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ゴーストドラム スーザン•プライス

ゴーストシリーズ第1巻。
カシの木に金の鎖で繋がれた博識な猫が語る物語。ニワトリの脚を持つ家に住む魔法使いチンギスが、生まれてからずっと塔に幽閉されている皇子サファを助け出してから大きく物語は動いていく……。

#読了

語り口や読みやすさは児童文学に近く、内容は神話や伝承のようなファンタジー……なんだけど、まったくもって容赦しない。にも関わらず、読み終わった後に残るのは、嫌なものではないのが見事で。読み手を引き込んで、良い距離で突き放す小説でした。

1 month ago 1 0 0 0
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白き日旅立てば不死 荒巻義雄

「なんじゃよう分からん難しい本やけど読む?」と母から渡された本書。
一流企業を辞め、衝動的に日本を飛び出しカジノで旅費を稼ぎながらヨーロッパを転々とする主人公。現実か幻想か区別のつかない世界を彷徨いながら、記憶から欠落した過去へと辿り着く小説。

#読了

主人公の世界が歪み出してから面白くなっていく。それまでは「ヨーロッパ転々とながらも、随分と順調な。記憶がところどころ途切れてるとはいえ」ぐらいのものだったのに。
にしても、ひとに本を勧めるのにこれほどぞっとしない文言もそうそうないと思うんだ、母よ。それでも手に取った私が言うのもなんだが。

1 month ago 0 1 0 0

『アーモンドの木』は、他三編と違って、幻想的なところはないリアルな物語。こっちはネタバレをしたくないので多くは書けないけれど、もっとドロドロした話になりそうなのに、そうはならず妙に静かな読後感が残る不思議な短編でした。

1 month ago 0 0 0 0
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デ•ラ•メアショートセレクション 運命の時計

表題作含む四つの短編集。表題作も『どろぼう』も面白いんだけれども『鼻』と『アーモンドの木』の(特に後者)インパクトが強い。
#読了

芥川の『鼻』は長いし、ゴーゴリの『鼻』はお出かけしちゃうし、こっちの『鼻』はロウで出来てる。で、そのロウ製の鼻の持ち主の話のラストが、綺麗ではあるんだけど、まったく予想もしない結末を迎える。ロウ製の鼻の話から、このオチ予想できる人は著者本人ぐらいしかいないんじゃなかろうか。→

1 month ago 0 0 1 0
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海の魔法使い パトリシア•マクラクラン

海の魔法使いたちの中で、生まれたばかりの赤ちゃん魔女。お名前を決めなきゃいけないのに、どのお名前も素敵で彼女には一つに決めきれない。一つに決めなさい、ととうとうお母さんにきつく言われて……。
すごく可愛らしいお話でした🥰 ほっこり

#読了

1 month ago 0 0 0 0
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西部戦線異状なし レマルク

第一次大戦中のドイツの一兵卒ボイメルとその戦友たちや戦場の話。
今、この本を手に取るかどうか、相当迷った。ただ、ベストなタイミングがいつかと考えたらそんなものは来ないか、もしくは後々「あの時読んでおけば」にしかならない気がしたから読むことにした。

#読了

さほど大した冊数は読んでいないけれど、私に衝撃を与えて価値観を変えた本というのはいくらかあって、これもその内の一冊になった。心に深く突き刺さる楔のような小説。

1 month ago 0 0 0 0
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英米文学のわからない言葉 金原瑞人

翻訳家、金原瑞人による英米文学に出てくる日本人には馴染みのない言葉に纏わる軽い解説とエッセイ。

#読了

大変面白く読ませてもらいました。クリケットが1試合、1日から1週間ぐらい掛かって、試合途中でティータイムがあるなんて、知らなかったよ。あと、お菓子や食材についてもあれこれ載っているので、夜中に読むの厳禁です。きっちりお腹空いてえらい目に遭いました。
この本、ラストに付録として著者オススメの本が10冊以上載ってて、これがまた良いんだ。著者が前のめりで紹介してそうなのが文章から伝わってきて、読みたい本が増えました。本屋さんで探すか、図書館で予約しよ✨

1 month ago 3 0 0 0
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木挽町のあだ討ち 鑑賞。

まず、原作が読みたくなった。
役者は良いし、大筋も良くて面白かったんだけど、演出と脚本がもうちょっと薄味の方が好みでした。結構早い段階でオチが読めてしまったから。

1 month ago 2 0 0 0
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ホビットの冒険 J•R•R•トールキン

指輪物語の前日譚、フロドのおじさん、ビルボ•バギンズの物語。最初は”ホビットの受難”としか思えないところから始まって、指輪を手に入れしっかり”冒険”になって行くのが読んでて楽しくって!

#読了

この頃のガンダルフは”灰色の”とか付かない単なるガンダルフだったんだなぁとか思いながら読んでました。あぁ、これで終わるんだなぁって思わせておいて更に一波乱あったから、区切りつかずに結局、読み切ってしまいました。

1 month ago 1 0 0 0
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帰れない探偵 柴崎友香

“今から十年くらいあとの話。”で始まる、どこにも帰れない探偵の小説。自宅兼事務所に戻ろうとしたら、そこに通じる路地がいくら探しても見当たらないところから始まる、霞のかかったような物語。

#読了

出てくる人物たちには(仮名)と付き、地名などが出るのはごくわずかで、出てきてもB国とか調べても実在はしない場所。ただ、元になってる各地の場所は明確に、もしくはなんとなく分かる。そんなぼんやりとした世界の中、依頼を進め、他者との会話でわずかに個々人の生に触れ、通り過ぎていくどこにも帰れない探偵の話は何とも不思議な読後感でありました。

1 month ago 2 0 0 0
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アマディス•デ•ガウラ 読了|紅玉 795字 · 1枚の画像

sizu.me/kogyoku/post...

1 month ago 0 0 0 0
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アマディス•デ•ガウラ ガルシ•ロドリゲス•デ•モンタルボ

『愛その他の悪霊について』(G•マルケス)の中で書名が出てきた、ドン•キホーテを狂わせた16世紀初頭のスペイン最古の騎士道物。感想が長くなったから、ツリーにURL貼り付けます。

#読了

1 month ago 0 0 1 0