おもしろく読まれるように書いてあるからおもしろいからつまらない /袴田朱夏
#ShukaHakaTankaBot
流星の尾をかんたんに緒にしちゃうずるい詩人でいてねあなたは /袴田朱夏
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児が「バス」の一語得るのと引き換えに失うものを考えている /袴田朱夏
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ひとりではひとりぐらしの惰性には戻れないからあなたをおもう /袴田朱夏
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ありがとうございましたを常備してうまく自分がなくなっている /袴田朱夏
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やさしいと書けばやさしくなるような気がした つぎは光ると書いた /袴田朱夏
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旅行記を閉じてはしけの暗やみをあかるい部屋にわかろうとした /袴田朱夏
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ハローハロー地理と地学の境界をなぞって春のブラタモリ往く /袴田朱夏
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有休を取れとメールが日曜に届いてはいと返す日曜 /袴田朱夏
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ラオウ様レイ様などと呼ぶきみのジャギには様が付いていたっけ /袴田朱夏
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ぜんぶぜんぶどうでもいいよさようなら取り外したら乾かしといて /袴田朱夏
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君のいない夏に酔うとき星座ごと踏んづけちゃってなにかこぼした /袴田朱夏
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見た目より中身がだいじ「聞」の字の部首は耳だと子に教われり /袴田朱夏
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下手な会いかたが切ない乙女の目、
遠い夏、
背が高いあなたへ。 /袴田朱夏
(へたなあいかたがせつないおとめのめとおいなつせがたかいあなたへ)
#回文
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世界一素敵な邪魔だきみの手が朝までぼくの重心にのる /袴田朱夏
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死をおそれそのまま眠る子の息のたしかなことを確かめている /袴田朱夏
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匂ふ雨灯火の死に見遣る夜闇に忍びし求め合ふ帆に /袴田朱夏
(にほふあめともしびのしにみやるよるやみにしのびしもとめあふほに)
#回文
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猫の子は母猫のあと「月、ないな……」きっとあの子ね、母はこの子ね /袴田朱夏
(ねこのこはははねこのあとつきないなきつとあのこねはははこのこね)
#回文
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幸せの極みドクターイエローが青田をゆけば空もまた青 /袴田朱夏
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じゃあルパン何世だったらぼくたちの心をぜんぶ返してくれる? /袴田朱夏
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想い出を執念色に染め上げて君の背に振る大旗とする /袴田朱夏
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豪邸をレゴでつくってくれた父、市営団地のただの一室 /袴田朱夏
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釣り竿をここまで曲げるシマアジの口に食い込む針の曲がりよ /袴田朱夏
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あしひきの山のフドウの悪しき日の終点なりし少女ユリアは /袴田朱夏
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水のない海をまっすぐベランダに導いている夜の鏡筒 /袴田朱夏
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つなぐ手をとっさにほどくバス停に少女二人は息をはじめる /袴田朱夏
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父の背にいちど留まって晴天に逃げたりさらばセキセイインコ /袴田朱夏
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ヴィトンとは書くがびとんと発音しのれんみたいな風をくぐった /袴田朱夏
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恋人じゃなくなってゆく恋人の歯形ののこるチーズ蒸しパン /袴田朱夏
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有頭の海老をふたりでごちゃごちゃとやってなんとか食べてわらった /袴田朱夏
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